2018年8月前半、ビットコインは買いか否か?
BULLヒロです。「3分で分かる仮想通貨」という、仮想通貨情報サイトを運営しております。
このコラムも9回目になり、書き始めてから9週間が経過し、刻一刻と状況は変化しています。私がこの記事を書いている2018年7月後半は、ビットコインが底値から反発し大幅に上昇しています。このコラムを始めた6月前半は、大きな買い場であったということになります。
今回は、この記事が掲載される8月前半頃までの値動きを視野に入れながら、仮想通貨投資を今から始める方が、どのタイミングで仮想通貨投資をスタートするべきか、私の見解を説明します。
先ほども述べた通り、ビットコインの価格は大きな上昇トレンドに入っており、8月前半についてはトレンドが一服し、もみ合いに入っている頃ではないかと思います。
今回の上昇のゴール地点が前回高値である200万円を抜くほどの上昇を見せるのか、もしくは100万円前後で下落し大幅な下落が起こるのかについては、腕のいいトレーダーの中でも2つに意見が分かれています。
それぞれの主張を踏まえ、私の見解をお話しします。
◆ビットコイン200万超え派の意見
こちらの多数派の主張は、今回の上昇の要因はビットコインのETF承認を期待したものです。実は、ビットコイン売買の過半数はFX取引ですが、今回の大幅上昇はUSD建ての現物買いが多く、長期を見越した大口投資家の買いではないかと言われています。
◆ビットコイン再度下落派の意見
ビットコインは、200万円の大相場を演じてからまだ1年も経過していません。2014年に発生したマウントゴックス事件での大幅下落の後、ビットコインの価格は2年近く低迷していたたため、再度高値を目指すには調整期間が足りないという意見が大多数派です。
◆両者の意見を踏まえた上での見解
この記事が掲載される8月前半については、上昇と下落の分岐点でチャートが推移している可能性が高く、方向性が定まらない分、安易に買い注文を入れていい状況ではないと予想します。そのため、短期での利益を目指すのであれば、買い推奨は難しいでしょう。
しかし、2年先を見越せば、メルカリやLINEなどの仮想通貨市場に参入した企業のサービスリリースや、ETF承認が完了している可能性など期待できる要素は多々あり、長期投資であれば買ってもいいと思います。
アルトコインは8月上旬に「買い場」が来る可能性も
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨のことを指します。仮想通貨投資を始めるとわかることですが、アルトコインはビットコインと相関して上昇する時期と、逆相関する時期があります。
今回のビットコイン上昇時は逆相関が発生し、ビットコインが上昇すると共にアルトコインの価格は下落を続けています。これは、仮想通貨市場全体の資金のうち、アルトコインの資金がビットコインに集中、つまりアルトコインを売ってビットコインを買っている状況が続いているのです。
そして、2017年12月にビットコインが200万円の大台を目指した大相場の際には、ビットコインとアルトコインは逆相関していました。その後どうなったかと言うと、ビットコインの価格が天井をつけ低迷した時に、ビットコインの資金が一気にアルトコインに流れ、一部のアルトコインは1,000倍近い上昇をしました。
今回のビットコインの価格上昇も再度下落トレンドに入る可能性が十分にありますが、上昇・下落トレンドいずれにしても明確にトレンド転換する前に必ず横ばいで一服する期間があるかと思います。
その時期に価格の上がったビットコインでアルトコインを買い戻す動きが発生する可能性が高く、掲載時の8月上旬においてアルトコインには買い場が来ている可能性が高いです。この際の資金循環については、すでにメジャーなものに短期資金が流れる可能性が高いため、時価総額5位以内からチャートの綺麗なものを選ぶといいでしょう。
本日はこちらまで。次回は、株式投資経験者が初めて仮想通貨に投資するなら何を買うべきかを解説します。