先週の市場の振り返り
<株式>
日米欧の株式市場は小幅に上昇しました。米国株式市場は、貿易摩擦や人民元安懸念などから上値の重い展開となりました。週前半は4-6月期決算発表が本格化し、市場予想を上回る決算を発表した企業などが上昇したことや、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で、景気への自信を示したことなどを好感して上昇しました。後半は人民元安や米中や米欧での貿易摩擦懸念などから伸び悩みました。NYダウは週間では0.15%上昇しました。日本株式市場では、日経平均株価は、米国株高や良好な経済指標などを受けたドル高・円安などを好感して上昇しました。週末にかけては米国株高や円安が反転して、伸び悩みました。週間では日経平均株価は0.44%上昇しました。欧州株式市場では、ドイツDAX指数、英FTSE指数が小幅上昇しました。中国株式市場では、弱い経済指標の発表や人民元安の進行を嫌気して、上海総合指数は小幅に下落、香港ハンセン指数は下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、NY連銀製造業景気指数などの上振れを受けて、上昇しました。ドイツの10年国債利回りは上昇しました。英国の10年国債利回りは、低調な経済指標を受けて、低下しました。日本の10年国債利回りは小幅低下しました。
<為替>
円は主要通貨に対して上昇しました。対ドルでは、トランプ米大統領がFRBの利上げ路線やドル高・中国人民元安に不満を表明したことで0.86%上昇しました。対ユーロでは、0.51%上昇しました。
<商品>
原油価格はロシアの増産観測や米政府による戦略備蓄放出の可能性などを懸念して下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年7月23日)