Zumperとは
Zumperとは、北米の不動産情報専門サイトです。「ホテルを予約するように、マンションを借りるのを簡単に」というコンセプトの下、アメリカとカナダの賃貸情報を発信しています。姉妹サイトPadMapperと合わせると2018年現在で、利用者数が年間40万人を超える人気サイトであり、サンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴ、デンバーに拠点が置かれています。日本では、HOME’sを運営するネクスト社が出資を行い、注目を浴びるようになりました。
Zumperの特徴は、事前に収入などマンションを借りるときに必要になる情報を登録しておくことができる、という点です。これにより、いざマンションを借りるときにはボタンを一度押すだけで申し込みができます。通常、不動産を契約するときにはさまざまな書類の記入が必要ですが、それらがすべて不要なのです。煩わしい事務作業が省けるので、借りるほうだけでなく貸すほうの負担も減り、ビジネスをスムーズに進めやすくなります。
ちなみに、サイトでは不動産のオーナー向けに不動産登録のフォームも公開されています。自分の所有する不動産の規模などを申告、登録すればやがてサイトにその情報が公開されるのです。不動産を貸す人、借りる人、双方にとって使いやすいサイトといえるでしょう。
役立つ情報が盛りだくさん!
Zumperは、「Zumper Rent Report」を定期的に発信しています。これはアメリカの各都市の不動産賃料をまとめたもので、1万を超えるデータベースを分析し、それに基づいて公開しています。Zumperがこのレポートを公開している理由は、ひとえに利用者のためです。
Zumperの運営チームは、多くの人にとって月々の支出のうち家賃の占める割合は最も大きいと考えています。そのため、家賃相場に関して正確な情報を提供することは、「どこに住むか」を考える上で非常に重要な情報になる、と信じているのです。
もちろん、これから不動産を借りる人にとって役立つ情報ですが、それだけでなく投資家にとっても有益な情報がいろいろと載っています。不動産の規模ごとに1カ月の平均賃料が算出されており、アメリカの人気の地域や賃料の動向を知るのに役立つでしょう。たとえば2018年7月のレポートを見ると、最も賃料が高いのはサンフランシスコです。2位のニューヨークに比べ1 bed roomの賃料が760ドルも高く、人気が高いことがうかがえます。