hdbとは
hdbとは、Housing&Development Board(住宅開発庁)の略です。
シンガポールの住宅タイプのひとつであり、政府が建設した公共住宅としてシンガポール人のおよそ85パーセント以上が住んでいる住宅のタイプとして知られています。日本で言えば公団のようなものであり、シンガポール人だけではなく日本人などの海外の人間でも一定の基準を満たしていればユニットもしくはルームを借りることができるところが特徴です。
日本人の場合は賃貸契約という形で利用している人が多く、日本円でおよそ10万円から15万円程度の家賃で借りることができます。賃貸契約以外にも売買契約を結ぶケースもありますが、こちらの場合はシンガポールに国籍を有しているかシンガポールに永住権を有する場合に限定されているので注意が必要です。
hdbの特徴とは
hdbは公共住宅として提供されているため、そのほとんどがファミリータイプとして提供されています。
その特徴として挙げられているのが利便性で、駅や学校を始めとした公共施設から近い立地にあるものが多くなっています。さらにhdbはいくつかの棟が集合した団地のようなスタイルであるほか、hdbをひとつの町として形成しているところも特徴のひとつです。このため敷地内に食堂やスーパーマーケット、美容院やクリーニング店などの生活をする上で欠かせない施設が揃っているため非常に暮らしやすい環境が整えられているのです。
ほかにも日本での公団はどの部屋も施設面では統一されているのですが、シンガポールのhdbはほとんどが持ち家としての取り扱いになっているので設備がそれぞれの物件で全く異なります。そのため購入してから自分の好みの設備を取り入れるなど自由に作り変えて利用するのが一般的だとされているので、借りる場合には自分に必要な設備をリストアップしてから不動産会社に交渉しなければいけません。
hdbを利用するメリットについて
シンガポールでhdbを賃貸または購入するメリットとしては、コンドミニアムよりも手軽な価格で住宅を持てるところにあります。シンガポールではコンドミニアムを賃貸または購入するとなるとかなりの費用が掛かってしまうため、経済的な面で負担を軽減したいのであればhdbの方が安いです。さらにコンドミニアムと比較するとhdbの方が安全かつ利便性の高いエリアで生活できるようになっているので、住みやすさを重視する上でもメリットがあります。
ほかにもhdbは公共住宅なので売却するとなった場合でも売れるまで政府が待ってくれるため、買い叩かれるリスクが少ないとも言われています。