時差調整を兼ねて体調も整えられる「プリクルーズ」
プリクルーズ/ポストクルーズ
Pre Cruise / Post Cruise
乗船前、または下船後の旅行手配のことを「プリクルーズ」(乗船前)、「ポストクルーズ」(下船後)と呼ぶ。船旅に参加するだけでスケジュールを組むと、出航地と帰航地での時間は極端に少ないものになってしまう。前後に時間的な余裕があるなら1日でも滞在するといい。
「プリクルーズ」は、日本から飛行機で10時間以上かかり、乗り継ぎもあるようなヨーロッパやアメリカ東海岸、南米などには向いている。ベニスやローマなど、見どころが満載の出航地ならなおさらだ。時差調整を兼ねて体調も整えられるという大きなメリットもある。
「ポストクルーズ」は、最終下船地でもいいし、ひとつ手前の港で下船するのでもいい。権利放棄ということで返金はされないが、エーゲ海クルーズなどでは、最後に寄るギリシャの小島でそのまま下船して、2〜3日でも滞在するとリゾート気分はさらに盛り上がる。まさに船旅とリゾート滞在のいいとこ取りだ。
エクスカーション
Excursions
寄港地における船会社手配の主催旅行を指す。基本的に有料(半日コースで25〜60ドル、終日コースで50〜150ドルほど)だが、一部の「オールインクルーシブ」システムを採用している船会社(リージェントセブンシーズクルーズなど)では、エクスカーションも乗船料金に含まれている。
専用バスで運航することが多いため、参加者が多いと満席で売り切れやキャンセル待ちになったり、反対に参加者数が少ないときには催行中止になることもある。
出発前に申し込みができる船会社もあるので、絶対に参加したいツアーは事前に申し込んでおくといい。エクスカーションの申し込みは船内のツアーデスクで受け付けている。
ひとつの寄港地につき、少ない場合で3〜4コース、多い場合には10コース以上の設定がある。ほとんど降りることなくバスの車窓から観光名所のドライブをするものから、本格トレッキングやカヌー漕ぎなどの激しいものまで、さまざまなコースが設定されている。
各ツアーには、健脚レベルを示す数段階のマークが付いていることもあるので、自分の体力レベルに合わせたツアーを選ぶことができる。
特別なお祝いをする際は「特別レストラン」の利用を
メインダイニング
Main Dinning
その名の通り、船内のメインとなるレストランだ。基本的には朝食、ランチ、ディナー時にオープンする。朝食は同じメニュー(日替わりメニューを取り入れている船会社もあり)、ランチとディナーは日替わりメニューだ。寄港地によってはランチ時にはオープンしないこともある。すべてウェイターがサービスをしてくれる。船旅ならではのゆったりとした時間が味わえる。
ブッフェレストラン
Buffet Restaurant
メインダイニングと並んで基本的なバイキングスタイルのレストラン。こちらも朝食、ランチ、ディナー時にオープンする。並べられたメニューから好きなものを選ぶ形式。ランチ、ディナーは日替わりで、とくにランチはイタリア料理やメキシコ料理、アジア料理など、国別のテーマが設けられることもある。ディナーメニューはその日のメインダイニングのものと重なっていることが多いので、メインダイニングに行く前に実際の料理の下見もできる。
特別レストラン
Specialty Restaurant
航海中にちょっと気分を変えたいとき、また結婚記念日や誕生日などの特別のお祝いをしたいときなどに使われる。文字通り、特別レストラン。イタリア料理やステーキハウス、中国料理や日本料理などの専門レストランで、通常はテーブルチャージ(ひとり5~30ドル程度の定額制の場合と、メニューからアラカルトで注文する場合とがある)がかかる。