書籍詳細

『心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質』

心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質

鈴木 慶治

出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング

発行年月:2025年8月

建築とは何か。その本質的な価値や役割とは何なのか――著者はこの問いを建築の現場に立ち続けながら、繰り返し自らに問いかけてきました。かつて多くの精神科病院が患者の社会的隔離を前提としていたなかで、著者は「心を病んだ人が治療を受け、社会に戻る場としてふさわしい建築とは何か」を問い続けてきました。

本書は精神科病院の設計をとおして著者が発見した建築の本質や建築の持つ力についてあらためて語っています。今、建築設計の世界で活躍し、あるいはこれから建築設計の世界に入ろうとする若い人に、建築とは何かを考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

一級建築士
株式会社共同建築設計事務所 代表取締役社長

静岡県磐田市出身。1981年、明治大学工学部建築学科卒業後、共同建築設計事務所に入社。キャリア初期は集合住宅やオフィスビルの設計を多く手掛ける。1990年、山梨県立北病院で精神科病院の設計監理を本格的に経験する。

1995年から阪神・淡路大震災で被災した「宮地病院」の再建に携わり、2000年には「あさかホスピタルA棟」で医療福祉建築賞を受賞。以来、精神科を含む医療福祉建築の設計を多く手掛けている。2018年、「長野県立こころの医療センター駒ヶ根」にて公共建築賞特別賞を受賞。2017年に代表取締役社長に就任し、現在に至る。

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