岩田 規久男 1942年生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院単位取得満期退学。学習院大学経済学部教授などを経て、2013年4月から5年間、日銀副総裁を務める。上智大学名誉教授・学習院大学名誉教授。専門は、金融論・都市経済学。著書に『デフレの経済学』(東洋経済新報社)、『日本銀行は信用できるか』(講談社現代新書)、『経済学的思考のすすめ』(筑摩選書)、『日銀日記』(筑摩書房)、『なぜデフレを放置してはいけないか』(PHP新書)など多数。2021年12月、『資本主義経済の未来』(夕日書房)が刊行。 前 日銀副総裁上智大学名誉教授・学習院大学名誉教授
「日本型格差社会」からの脱却 岩田 規久男 出版社名:光文社 発行年月:2021年7月 1990年代以降、日本では格差が広がり続けている。例えば、非正規社員の増加は賃金格差を招き、ひいてはその子供世代の格差も助長している。 さらに、世代ごとに受給額が下がる年金制度は、最大6000万円超の世代間格差のみならず、相続する子供・孫世代の世代内格差の原因に。所得再分配政策は、高齢…