資金繰り面などで見た「リース」活用のメリットとは?

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資金繰り面などで見た「リース」活用のメリットとは?

支払い総額が安くなるのは固定資産の購入、法人税で見れば経費が大きくなるリース有利・・・・・・。 今回は、購入とリースについて、そのメリット・デメリットを見ていきます。

一括購入で減価償却か、それともリースか

会社の備品や機器などを購入したり、買い替えるときに悩むのが、一括で買って減価償却するのがいいのか、それともリースで使うほうが得なのかです。コピー機に限らず、リース物件はどの会社でも1つや2つはあるでしょう。 
 
まずは、買って減価償却するということは、固定資産を購入するという意味になるわけですが、そのメリットは「手数料の必要がない」こと。リースは、いうまでもなく「手数料」という名目で利息をとっているわけです。

結局、支払い総額はリース物件よりも固定資産購入のほうが安くつくと考えていいでしょう。

資金繰りを悪化させる一括購入には要注意

ただし、デメリットもあります。購入のほうが、資金繰りを厳しくすることです。 特に、一括払いで数百万円もする機器を購入するようなケースでは、リースに比べて資金繰りを悪化させることもあり得ます。資金的な余裕がなければ、銀行から資金を借りることになり、逆にリース代よりも高い利率の利息を払うことになる場合もあります。 
 
さらに、固定資産の購入には「固定資産税」や「償却資産税」を支払わなければならなくなります。リースの場合は、リース会社の固定資産になるために、固定資産税や償却資産税の対象にはなりません。 
 
ちなみに、法人税はリースのほうが支払額が大きいために、その分、経費として落とす額も大きくなり、固定資産購入よりも有利です。ただし固定資産購入は、一括償却できる税制などを使えば、初年度の購入時期にはメリットがありますが、それ以外はありません。 
 
いずれにしても、リースがいいか、一括購入で減価償却がいいのかは、高額商品の購入の都度、税理士などの専門家に相談して決めるようにしましょう。 

 

 

本連載は、2012年12月19日刊行の書籍『スゴい「節税」』から抜粋したものです。その後の税制改正は反映されておりませんので、ご留意ください。

スゴい「節税」

スゴい「節税」

編著 GTAC

幻冬舎メディアコンサルティング

増税、デフレ、円高不況…。中小企業が日本の厳しい経済環境を乗り切るには、いかに売上を伸ばすかということ以上に、今ある利益をいかに残すかに注目することが必要でした。その解決策は節税にアリ。「日々の交際費でコツコツ…

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