TOB(株式公開買付け)とは、企業などが株式を取得する際、買付価格や期間、取得予定数などを公表したうえで、株主から株式を買い付ける手法です。他社の経営権を取得したり、子会社化を進めたりする場合のほか、MBO(経営陣による買収)などでも用いられます。
TOBの発表は、株価に影響を及ぼす材料の一つです。市場価格を上回る買付価格が提示されると、その水準に近づくように株価が上昇することがあります。
実際の例として、2025年5月,NTTは当時東証プライムに上場していたNTTデータグループを完全子会社化するため、「1株4,000円でTOBを実施する」と発表しました。買付価格は、発表前営業日の5月7日の終値2,991.5円を約33.7%上回る水準でした。TOBをめぐる報道を受け、株価は5月8日に3,492円まで上昇しました。
ただし、TOBは買付条件や成立の見通しなどによって市場の反応が異なり、発表後に必ず値上がりするとは限りません。TOBの条件や発表後の株価の動きを確認することも、投資判断を行ううえでの材料の一つになるでしょう。
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