FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは、経済的自立を実現し、早期リタイアを目指すライフスタイルや資産形成の考え方です。2010年代にアメリカで広がり、投資などで築いた資産を活用して仕事に縛られない生き方を目指す考え方として定着しました。
FIREの考え方で広く知られているのが「4%ルール」です。年間生活費の25倍の資産を用意し、初年度にその4%を取り崩して生活費に充てるという戦略です。ただし、米国の株式・債券市場の過去の実績をもとにした考え方であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
近年では、仕事を完全に辞める形だけでなく、労働収入を組み合わせるスタイルなども広がっています。
リーンFIRE(Lean FIRE):支出を抑え、質素な生活を前提に早期リタイアを目指す。
ファットFIRE(Fat FIRE):ゆとりある生活水準を維持できる資産を築き、早期リタイアを目指す。
バリスタFIRE(Barista FIRE):資産収入を確保しつつ、パートタイムなどで働いて生活費の一部を補う。
コーストFIRE(Coast FIRE):老後資金の目標額に将来届くと見込まれる資産を早期に築き、その後は追加の積み立てをせず、現在の生活費を労働収入でまかなう。
FIREの実現可能性は、生活費や資産額、運用環境などによって異なります。物価上昇や相場の変動によって、想定した資産を取り崩せる期間が変わる点にも注意が必要です。
魅力的に見えるFIREですが、実際に早期退職してから後悔するケースも少なくありません。
【関連記事】
「資産1億円達成したので、会社辞めます」定年まであと3年だが、早期退職した57歳サラリーマン。わずか1年で夢のFIRE生活が暗転、かつての部下に「バイトでいいから雇ってくれ」と涙目のワケ
「“一生働かない”というのが、夢だったんです」〈資産1億円突破でFIREの45歳独身男性〉、半年後に仕事復帰を決意した「1通の通知」
「FIREしても意味なかったな…」〈資産1.2億円・43歳〉、無味乾燥な節約生活のなかで気づいた「お金より大切なもの」
「食っちゃ寝、食っちゃ寝の毎日でした」資産1.5億円突破の43歳男性、「もう限界」と早期退職・FIRE生活突入も…1年後にあっさり“サラリーマン復帰”した理由
考えが甘かったです…44歳でサイドFIREに踏み切った〈資産5,000万円〉独身男性の大誤算。5年後、「会社員に戻りたい」と後悔したワケ【CFPが解説】