コイン商や催事での購入は“川下”の取引…投資家が「アンティーク・コイン」を業者マージンを介さずに買える〈市場の川上〉とは【コイン収集歴50年のFPが解説】

コイン商や催事での購入は“川下”の取引…投資家が「アンティーク・コイン」を業者マージンを介さずに買える〈市場の川上〉とは【コイン収集歴50年のFPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

金融商品は、取引の「川下」に行けば行くほど、売り手の利益やリスクヘッジ費用が上乗せされ、買い手の手取りは減っていきます。これは〈アンティーク・コイン〉の世界でも同じです。利益を最大化したければ、できるだけ「川上」に近い場所で取引しなければなりません。今回は、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集し、アンティーク・コインを売り手から直接買う方法を解説します。

「アンティーク・コイン」を“川上”で手に入れる方法

コイン商や催事での購入は、「川下」での購入にあたります。では、コイン市場の「川上」はどこなのでしょう。

 

最も源流に近い買い方は、コインを持っている人からの直接購入です。ただし、コインの保有者からの直接購入は簡単ではありません。

 

なにより、どこにどれだけの保有者がいるのかについて、幅広い情報網を持っておく必要がありますし、そのような収集家やその相続人がコインを手放す際に声をかけてもらわなければなりません。職業としてコインを売買するコイン商を除き、このようなネットワークを維持することは現実的ではありません。

 

では、私たちはコインを上流で手に入れることができないのでしょうか。

 

そんなことはありません。オークションに参加すれば、私たちはコインの所有者から直接コインを買うことができるのです。これも情報化時代、ネットワーク化時代の恩恵です。

売り手から直接買う…投資家が「オークション」を活用するワケ

コインオークションの歴史は長く、日本ではまず、(株)ダルマが1989年に開催しました。オークションの名前は「日本コインオークション」で現在も続いています。

 

その後、数社が参入し、今では銀座コインが開催する「銀座コインオークション」やワールドコインズ・ジャパンが主催する「オークションワールド」、ほかに「泰星コインオークション」を合わせて、日本の4大コインオークションと言っていいでしょう。

 

世界に目を転じれば、アメリカのヘリテージオークションズやスタックス・バウワーズギャラリー、ドイツのキュンカーやモナコのモナコMDCなどが大手です。国内外を問わず中小まで含めると、1年を通して毎週のようにコインオークションは開かれています。

 

このようにオークションはコイン市場では欠かせないプレーヤーになりました。これは世の中の自然な流れでしょう。

 

従来はコインの「売り手」と「買い手」の間にはコイン商が存在しました。情報量や中間マージンもさまざまで、そのあたりが日本のコイン収集やコイン投資を阻害する要因になっていた面があると思います。

 

売り手と買い手を直接結び付けるという点で、今やオークションは双方にとって重要な役割を担うようになったのです。

 

 

田中 徹郎

株式会社銀座なみきFP事務所

代表/FP

※本連載は、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

田中 徹郎

日本実業出版社

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