「金(Gold)」にはない美術的価値と“二度と作られない”希少性…金融ショックに強い〈アンティーク・コイン〉という実物資産の魅力【コイン収集歴50年のFPが解説】

「金(Gold)」にはない美術的価値と“二度と作られない”希少性…金融ショックに強い〈アンティーク・コイン〉という実物資産の魅力【コイン収集歴50年のFPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「有事の金」と呼ばれ、資産防衛の王道とされる金(Gold)投資。しかし、過去のデータを見ると数年間で40%も暴落するなど、投機的側面を持っています。「暴落リスクが怖い、でも現物資産は持ちたい」という投資家から注目を集めているのが、「アンティーク・コイン」です。本記事では、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集し、金投資にはないアンティーク・コイン独自のメリットと、金融ショックに強い理由を解説します。

「金=ミドルリスク」は間違い?価格変動が激しいハイリスク資産

金とコインの違いは値動きに現れます。図表3のグラフは、直近25年のドル建て金価格の値動きを示したものです。金の価格は激しく動いていることがわかります。

 

(図表3)ドル建て金価格の推移

 

リーマン・ショックがあった2008年は株価が半分ほどになるなか、金の価格は最大でも25%ほどの下落にとどまっていますが、2012年から2015年にかけて40%ほど値を下げています。

 

逆に上がるときも激しく、新しいところでは2022年の年初から現在(2025年12月)まで2倍ほどにもなっています。

 

よく金はミドルリスクの資産と言われますが、このグラフをみるとその考えは間違っており、十分にハイリスクだとわかります。

 

私はこの金にみられる激しい価格変動は投機マネーによるものだと思います。金の市場には、現物の取引だけでなくETFや先物取引を通して巨額のマネーが日々、出たり入ったりしています。

 

売買にも実需に伴う取引もありますが、多くのおカネが超短期のサヤを狙って動いていると言えるでしょう。

金との決定的な違い…アンティーク・コインに投機マネーが流れてこない理由

一方のコインはどうでしょう。コインの世界は専門性が高く、まず投機的なマネーが入ってくることはありません。

 

たとえば、同じ銘柄でも年号が一つ違うだけで数倍から数百倍も値差があることも珍しくありません。同じ銘柄、同じ年号でもほんの小さなキズ一つで価値が数分の一になってしまいます。

 

たしかにNGC社やPCGS社※1の鑑定済みケースに入ったコインの場合、そのケースに印刷されたグレード※2は、相場を知る一つの手掛かりにはなりますが、鑑定会社の評価にはバラツキがあります。

 

※1 NGC社とPCGS社はアメリカを代表する鑑定会社です。

※2 NGC・PCGSによる評価は、「アメリカ式評価」に基づいています。

 

つまり、コインは金と違って高い専門性が求められる領域で、それだけに投機的マネーが入ってきにくい世界なのです。

 

次ページアンティーク・コインが金融ショックに強い「納得の理由」とは?

※本連載は、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

田中 徹郎

日本実業出版社

一つのカゴに卵を盛るな――これは投資の基本である。資産を増やすためには、株や債券などへの投資が一般的だが、これらペーパーアセットには激しい価格変動がある。古くはバブルの崩壊やリーマン・ショックなど、株式投資で大…

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