(※写真はイメージです/PIXTA)

相続は、財産の額だけでなく「何を引き継ぐか」によって負担の大きさが変わります。特に不動産中心の相続では、評価額と手元資金の差が問題となり、納税資金の確保に苦慮するケースも少なくありません。国税庁の資料でも、相続財産に占める土地の割合は大きく、資産構成によっては相続後に資金繰りの問題が顕在化することが示されています。

「知らなかった」では済まない…相続後に押し寄せる現実

健一さんは最終的に、預貯金の一部に加え、自身の手元資金も充てながら、税理士の助言を受けて納税資金を確保しました。一部の不動産については、将来的な売却も視野に入れて整理を進めているといいます。

 

「一番きつかったのは、財産の全体像を自分が何も分かっていなかったことです。父任せにしていた結果、亡くなってから全部が一気に来ました」

 

国税庁『令和6年分 相続税の申告事績の概要』では、相続税の課税対象となった被相続人の割合は一部に限られる一方、いったん課税対象になれば、土地・現金・有価証券など財産構成に応じて相続人の負担感は大きく変わります。単に「不動産があるから安心」とは言えず、納税資金をどう準備するかまで含めた対策が重要です。

 

健一さんは今、親の相続について兄弟や自分の家族とも早めに話すようになったといいます。

 

「相続対策というと節税ばかり連想していましたが、実際には“何を持っていて、どう分けて、税金をどう払うのか”を共有しておくことのほうが先でした」

 

相続は、財産の額だけを見れば“プラス”に見えても、実際には納税や管理の負担が伴います。不動産が多い家庭ほど、現金化のしづらさや納税の問題が表面化しやすく、親が何となく把握しているだけでは不十分です。実態を知らないまま迎える相続は、残された家族にとって大きな負担になり得ます。

 

「こんな負担になるとは思わなかった」

 

財産を受け取ることと、それを維持し納税まで完了させることは、まったく別の問題です。相続対策で本当に必要なのは、親が一人で準備することではなく、家族全体で財産の内容と負担を共有し、現実的な見通しを持つことなのかもしれません。

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧