あなたの資産額は、スマホアプリを開けば一瞬でわかるでしょう。では、その資産のうち「明日までに現金化できる割合」は把握していますか?
会議中に呂律が回らなくなり救急搬送…年収1,200万円・48歳未婚部長、病院でサ高住の75歳母に「お金が足りない」と頭を下げたワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

「もしも」に備える重要性

脳卒中を発症した勤労世代のうち、約7割は大きな介助を必要としない状態まで回復し、最終的な復職率は50~60%というデータがあります。半場さんも懸命なリハビリの末、4ヵ月後には職場復帰を果たしました。

 

「まさか自分が、支えているつもりの母に助けられるとは思いませんでした。亡き父が母のために遺してくれた大切なお金を、息子の不覚のために使わせてしまい、本当に情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。これからは、二度と母にこんな心配をかけないよう、万一のときにすぐ使える現金を常に準備しておきます」そう振り返ります。

 

物価高、老後不安が万円する昨今、資産形成は将来のために不可欠でしょう。しかしその資産が、最も助けが必要なときに使えなければ意味がありません。働き盛りの世代が、緊急時に備えた流動性資金を確保しておくことは非常に重要です。