能力はあるはずなのに、指示待ちから抜け出せない。あるいは「やります」と返事はするのに、一向に行動に移さない。その原因を、本人の「やる気」や「能力不足」のせいだと結論づけていませんか。本記事では、野本果甫氏の著書『人材育成はフィードバックが9割 部下が自走して成果を出すリーダーシップの在り方』(ごきげんビジネス出版)より、部下の部下の心のブレーキについて解説していきます。
「やります」と言って、やらない部下…「えっそんなことで?」上司が拍子抜けする、部下が動けなかった“意外すぎる”理由 (※画像はイメージです/PIXTA)

リーダーにとっては「そんなこと?」と思うことであっても

以前の話で、部下が担当している仕事で部長の承認をとる必要があったのですが、なかなか承認をとりに行かないので、何か困っていることがないか聞いたところ、「今週中に行きます」と言うので少し待ってみました。

 

しかし、それでもやらないので「私に協力できるところはやるから、何か心配なことがあるなら遠慮なく話してみて」と聞いてみました。すると以前部長に説明しに行ったときに、かなり強めに否定されたらしく、そのためすぐに行けなかったと話してくれたのです。そのときは時間がなかったので私も同席し、すぐに承認をとることができました。要するに「部長が苦手」がブレーキだったわけですね。

 

リーダーにとっては「そんなこと?」と思うことでも、部下にとってブレーキになっているなら、それを外さないと行動には結びつかないことが多くあります。

 

 

野本 果甫

サクシードビュー代表

 

※本記事は『人材育成はフィードバックが9割 部下が自走して成果を出すリーダーシップの在り方』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。