共働き世帯が増加する一方、専業主婦世帯も約430万世帯存在する日本。専業主婦世帯では、夫の収入が家計を支える基盤となるため、夫に万が一のことがあった場合の影響は容易に想像がつくでしょう。一方で、もしも妻に万が一のことがあった場合、どうなるでしょうか?

専業主婦(夫)世帯が備えるべきこと
将来設計は「固定給」をベースに
孝一さんのように、業績や歩合によって収入が大きく変動する場合は、固定給をベースに家計を設計するべきです。勤務先の報酬体系に変更があると、収入が簡単に激減します。
「夫婦双方の死亡保障」を用意する
専業主婦は無収入だからといって、死亡保障が不要とは限りません。妻が家事や育児を行うことで、家計は大きく助かっています。専業主婦(夫)の家事作業を時給1,300円として換算すると、年収にして374万円であるという考え方もあります。妻が亡くなると、家事代行サービスなどを利用する必要が出てくるなど、経済的な負担が増加します。そのため、夫婦の双方に適切な死亡保障を用意しておくことが大切です。
家事への参加
外で働く側も積極的に家事や育児に参加することで、専業主婦(夫)の負担を軽減し、万が一の際にも対応できるよう備えておく必要があります。
専業主婦という生き方は、決して否定されるべきものではありません。しかし、リスクという点では、就業している場合と同じように対策を講じておく必要があります。専業主婦(夫)は無収入であっても、亡くなった場合には家計にとって大きな損失となる可能性があることを、しっかりと認識しておくべきです。