そもそも耐震基準とは?

耐震基準とは、建築物や土木構造物を設計する際に、その構造物が地震に対して最低限度の耐震能力を持っていることを保証し、建築を許可する、建築基準法によって定められているものをいいます。耐震基準は、「地震による国民の生命、健康および財産の保護」を目的としており、家屋自体を守るための基準ではありません。
阪神淡路大震災では犠牲者の約8割が建物倒壊による圧死であったことからも、いかに建物を崩壊させないかが防災上重要であることがわかります。
耐震基準は、1950年に初めて建築基準法が制定されて以降、1978年の宮城県沖地震、1995年の阪神淡路大震災など、大地震が起きるたびに改正され、強化されてきました。
このうち、1950年の建築基準法施行に伴い制定された建築基準を「旧耐震基準」、1981年の法改正に伴う基準を「新耐震基準」、2000年の法改正に伴う基準を「2000年基準」と呼びます。
建築基準法の改正・耐震基準の変更
- 1950年 :建築基準法施行(旧基準)
- 1978年 :宮城県沖地震
- 1981年6月 :建築基準法改正(新基準)
- 1995年 :阪神淡路大震災
- 2000年 :建築基準法改正(2000年基準)
今後も南海トラフ地震など大地震の発生が予想されている日本においては、耐震基準を満たしているかどうかが不動産選びの際に重要なポイントとなります。