S造(鉄骨造)とは?

S造は鉄骨造の略で、Sは鉄(Steel)を意味します。柱や梁などの主な骨組みを鉄骨で構成した建築構造です。鉄骨は軽量で高い強度を持ち、工期が短く設計の自由度が高い点が特徴です。そのため、大規模な商業施設やオフィスビルなど、迅速な施工とデザイン性が求められる建物によく採用されています。
また、鉄骨は工場でのプレハブ加工が可能です。プレハブ加工では、工場で徹底した基準のもとに部材が生産されるため、品質の安定性にも優れています。ただし、自然の影響を受けやすい性質があるため、適切な防錆処理やメンテナンスが必要です。
プレハブ加工とは
柱や梁、屋根などの構成要素を工場で製作し、現場で組み立てる方法です。現場での作業が減るため、工期を短縮することができます。また、工場内の整った環境で加工するため、高品質な部品を作ることが可能です。
RC造・SRC造・W造との違いとは?特徴と項目別に違いを解説
S造以外にも、RC造やSRC造、W造といった建築構造があります。

それぞれの特徴について、以下の表にまとめました。
それぞれの建築構造について、防音性、耐火性、耐震性、コストの比較も表にしましたので、ぜひ参考にしてください。

S造(鉄骨造)は、軽量な構造と工期の短さが特徴で、設計の自由度も高いです。また、主要部材を工場で製作し現場で組み立てるため、施工効率が良く、コスト面でもRC造やSRC造より優れています。ただし、防音性や耐火性ではRC造やSRC造より劣るため、用途や条件に応じた対策が必要です。
一方、W造(木造)はコストが最も抑えられる構造ですが、耐火性や耐震性など性能面では他の構造に比べて弱い傾向があります。それぞれの特徴を活かした適切な選択が重要です。
それぞれの建築構造にはメリット・デメリットが存在します。RC造やSRC造、W造についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
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