(※写真はイメージです/PIXTA)

耐震基準とは、建築基準法によって定められている耐震性能の基準であり、旧耐震基準・新耐震基準・2000年基準(木造住宅のみ)の3種類があります。本コラムでは、耐震基準の概要や、基準ごとの違い、どの基準に準拠しているか確認する方法を解説します。耐震基準により住宅ローンや税金の控除額が変わるなど、不動産投資においても重要なポイントとなるため、しっかりと基本的な知識を確認しましょう。

耐震基準と耐震等級の違いとは?

(画像:PIXTA)


耐震基準と似た制度として、耐震等級があります。

 

耐震等級とは、住宅品質確保促進法が定める住宅性能表示制度であり、地震に対する強度を表すものです。この認定を受けるかどうかは任意であり、必ずしも認定を受ける必要はありません。

 

耐震等級は、2000年基準を満たしていることを認定する耐震等級1から、2000年基準の1.5倍の地震に耐えられることを認定する耐震等級3までの3段階があります。

 


前述したように、熊本地震では2000年基準を満たしている木造住宅でも2.2%が倒壊しており、耐震基準はあくまで「最低限の基準」といえます。

 

そのため不動産投資にあたっては、耐震基準に加えて耐震等級を取得している物件を選ぶことや、地盤の強い地域を選ぶなど、複合的な観点から地震に備える姿勢が大切です。

 

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