(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資の収益率を高める方法として、管理会社の見直しがあります。適切な管理会社を選ぶことができれば、空室リスクの軽減にもつながります。本コラムでは、管理会社の変更を検討すべきパターンや、変更に伴うリスク、管理会社の選び方について、詳しく解説します。また、管理会社を変更する際の流れや、変更時の注意点も解説します。

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管理会社の変更を検討するパターン3つ

(画像:PIXTA)
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管理会社の変更は入居者にも影響を及ぼすため慎重な判断が必要です。そこで管理会社の変更を検討すべきパターンを3つ紹介します。

 

以下に紹介する原因に当てはまる場合には、物件の収益性を大きく改善できる可能性もあるため、早急に管理会社の変更を検討することをおすすめします。

 

・空室が3ヵ月以上続いている

・管理費用がサービス内容に見合っていない

・​​管理会社の不正行為が発覚した

 

空室が3ヵ月以上続いている

賃貸物件において空室が長期間続くことは、物件の収益性に直接的な打撃を与える大きな問題です。例えば3ヵ月以上にわたって空室の状況が続く場合、単純計算で年間25%の賃貸収入が失われることとなり、年間のキャッシュフローが赤字となる危険性が高くなります。

 

このような状況では、管理会社の空室対策や対応力を改めて評価しなければなりません。特に、広告戦略や入居者募集のスピード、現地案内の対応が適切か判断するポイントになります。

 

また、物件の魅力を高めるためのリフォームの提案や市場動向に基づいた家賃設定の提案が適切に行われているかも重要な評価基準となります。

 

もし管理会社によるこれらの対応に遅れや不足がある場合は、管理会社の変更を検討することで、空室問題の改善が期待できます。

 

管理費用がサービス内容に見合っていない

管理会社から提供されるサービス内容と費用とが釣り合わない場合には、管理会社の変更を検討しましょう。例えば、管理会社や担当者に不満がある場合・より質の高いサービスを受けたい場合や、追加料金が頻繁に発生するようであれば、費用対効果を疑問視すべきです。

 

費用対効果が原因で管理会社の変更を検討する際には、現在の管理会社が提供しているサービス内容を細かく見直し、他社がどのような内容でどの程度の料金を提示しているかを比較することが必要です。

 

費用対効果が見合っている、または費用対効果が高い管理会社に変更することは、オーナーの負担を軽減するだけではなく、物件の価値を向上させることにもつながります。

 

管理会社の不正行為が発覚した

管理会社が不正行為を行っていることが発覚した場合、直ちに契約の解除を検討しましょう。不正行為には、架空請求や無断での費用請求、さらには入居者に対する不適切な対応などが含まれます。

 

このような行為が確認された場合、契約を継続することは物件の評判に悪影響を及ぼすリスクが高まります。例えば、入居者からのクレームが増加することで、物件の魅力が低下し、結果として空室率が上昇する可能性があります。

 

また、単に契約解除を行うだけではなく、損害賠償請求も含めた法的措置が必要となる場合もあるため、状況に応じて弁護士などの専門家にも相談しましょう。

 

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