(※写真はイメージです/PIXTA)

W造(木造)は軽量で加工がしやすい木材を使用するため、コストを抑えやすく、デザインの自由度も高いことが特徴です。一方で、RC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)といった他の構造形式と比較すると、耐久性や耐火性において異なる特性があります。本コラムでは、木造の基本的な特徴をはじめ、RC造やSRC造との違いや、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

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W造(木造)とは?

(画像:PIXTA)
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W造は木造の略で、Wは木材(Wood)を意味します。柱や梁などの主な骨組みを木材で構成した建築構造です。主に低層住宅や小規模な建築物に適しており、環境に優しく、コストを抑えられる点が特徴です。

 

木材は自然素材であり、吸湿性や通気性に優れているため、特に湿度の高い日本の気候に適していることから、一戸建て住宅の9割が木造住宅になります。デザイン面では柔軟な設計が可能で、リフォームやリノベーションにも向いています。建設費用や工期が短縮できることも魅力で、多くの住宅や小規模な店舗などで採用されています。

RC造・SRC造・S造との違いとは?特徴と項目別に違いを解説

W造以外にも、RC造やSRC造、S造といった建築構造があります。

 

 

それぞれの特徴について、以下の表にまとめました。

 

 

それぞれの建築構造について、防音性、耐火性、耐震性、コストの比較も表にしましたので、ぜひ参考にしてください。

 

 

W造はコストが最も抑えられ、工期も短いですが、耐火性や耐震性が劣る点がデメリットです。

 

RC造は耐震性、耐火性に優れ、コスト面でもバランスが取れています。SRC造は鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせており、高い耐震性と強度を誇り、高層建築に最適です。S造は軽量で工期が短く、設計の自由度が高いものの、耐火性や耐震性はRC造やSRC造には及びません。

 

それぞれの建築構造にはメリット・デメリットが存在します。RC造やSRC造、S造についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

 

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