都心のタワーマンションに住み、圧倒的眺望が日常という暮らし。そんな映画やドラマでしか見たことのない生活に憧れて、実現までさせてしまう人がいます。周囲からは妬み半分、羨望半分で見られるような人生の勝ち組ですが、そこに必ずしも幸せがあるとは限らないようです。
キラキラした世界で生きてきました…〈年収2,400万円〉40歳のコンサル男子〈家賃55万円〉港区タワマンの高層階でおひとり様満喫のはずが、〈年収700万円〉に大転落の理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

都心のタワマン住まいの40歳・コンサル男子「モテない」と断言するワケ

コンサルで都心のタワーマンション住まい。「モテない」という発言は嘘くさく感じてしまいます。

 

――確かにまわりからみたら、キラキラした世界で生きているとは思います。私も転職する前はそのように思っていました。しかし本当に仕事が忙しくて、テンプレートみたいな機会は、この5年ほとんどありませんでした

 

せっかく窓からの眺望を“誰かに”見せるために借りているタワマンも、この5年に訪れたのは友人だけで、しかも数回だけ。ひとり都心の夜景を眺めながらすることといえば仕事ばかり。

 

――やっぱり競争が激しい世界ですし、基本的に給与は実績給。維持するためには遊んでいる暇なんてほとんどありません。しかも40代・ひとり身・都心のタワマン住み……もう怪しさしかないですよ(笑)

 

【コンサルタントの基礎データ】

就業者数…82,920人

労働時間…平均168時間

賃金(年収)…平均947.6万円

年齢…平均40.7歳

※厚生労働省『職業提供サイト jobtag』経営コンサルタント

 

そんな中村さん、実は転職活動中。

 

――もう十分頑張った……それだけです

 

実は北海道の実家に住む父親が体調を崩し寝たきりに。3人兄弟の長男である中村さん。70代の両親は「気にするな」とはいうものの、やはり高齢の親のことは気がかりです。「自分に長男としての強い責任感があったとは驚きだった」という中村さん。これも人生の転機だと考え、地元に戻ることを前提に活動しています。すでに1社から内定をもらっていて、予定年収は700万円ほど。給与は大幅減……それでも構わないといいます。

 

――給与が減っても、時間の余裕があるのでモテるかもしれませんね(笑)。結婚できたら両親も安心するでしょうし、今よりも幸せな生活が送れると思っています

 

 

[参考資料]

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

厚生労働省『職業提供サイト jobtag』経営コンサルタント