（※写真はイメージです／PIXTA）
40歳・実家暮らしの兄の買い物自慢に、妹、プチっ！「いい加減にして！」
つい先日、そんな兄・健太郎さんに、思わず声を荒げてしまうことが発生。車で2時間ほどのところにあるという実家ですが、頻繁に遊びに行くには微妙な距離。高齢の両親が気になり（兄が同居しているけど、その兄は頼りない……）定期的に様子を見に行っているものの、最近は仕事が忙しく、半年ぶりの訪問だったといいます。
両親は特に変わりなく、元気そう。兄は……恵さんの訪問に気づいて、2階の部屋から降りてきました。機嫌がいいのか、ニコニコしています。何か良いことでもあったのかと尋ねると、
――ロレックスの時計、買ったんだ。何円したと思う……300万円。スゴイだろ！
居候の分際で、何と高い買い物をしているのか。唖然とするとともに、思わず強めに「ちょっとお兄ちゃん、いい加減にして！ そろそろちゃんとしてよ。いつまでもお父さん、お母さんに頼ることはできないんだよ！」と苦言を呈したといいます。そんな妹に、兄・健太郎さんはキョトンとした顔。そして「俺、別に親に頼って生きてないよ」と反論してきたのです。
――毎月10万円くらい家に入れてるし、貯金も2,000万円くらいあるぞ
衝撃的な言葉が並び、思わず唖然とする恵さん。両親は年金月28万円ほどだったと聞いています。てっきりそれで家族3人暮らしている、いわゆるパラサイトかと思っていました。定職に就かず、フラフラしていたので、てっきりお金がないと決めつけていましたが、意外にも兄は経済的に自立していたのです。
株式会社モデル百貨が実家暮らしの独身社会人に調査したところ、実家暮らしの61％が「家にお金を入れている」と回答。その平均は5万4,009円で、年代別では50代が最も多く、7万5,473円でした。また「一人暮らしと比べてお金はいくら浮いているか」を尋ねたところ、平均は6万2,641円。最多は「4万～5万円」で27％。「9万～10万円」が15％で続きました。
そもそも「なぜひとり暮らしなのか」を尋ねると、やはり多いのが「お金に余裕がないから」で32％。「お金が貯めたいから」21％、「職場が近いから」16％、「介護のため」9％、「家事などを任せられるから」8％と続きます。「実家暮らし＝お金に余裕がない」と考えがちですが、そうとは限らない事実がみえてきました。
実家住まいの独身だからこそ、自由に、しかも経済的余裕まである兄の暮らし。日々、ストレスの多い恵さんにとって、正直羨ましいところもあることは否定できません。
――少し兄の見方が変わりましたが……それでも、もう40代。ちゃんとしてほしいですね
［参考資料］
株式会社モデル百貨『独身実家暮らしのお金事情について調査結果を発表 1,000人のうち61％が「家にお金を入れている」と回答』
