厚生労働省の調査によると、2022年、親と同居する未婚の成人は約1,070万人。その理由はさまざまで、経済的にひとり暮らしは大変だから、というケースばかりではないようです。なかには実家暮らしのメリットを最大限に享受して生きている人も。
このロレックス、300万円したんだ!定職に就かない、実家暮らしの〈40歳兄〉。高級時計自慢に〈35歳妹〉「いい年して!」と苦言も「まさかの返答」に唖然 (※写真はイメージです/PIXTA)

自由人すぎる40代兄…「親も高齢なんだから、そろそろ落ち着いて」

内閣府『国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)』によると、日本人の78.2%が「日常生活で悩みや不安を抱えている」と回答。その内容で最も多かったのが「自身の健康のこと」。「老後の生活」「今後の収入」「家族の健康」「現在の収入」と続きました。

 

【「日常生活の悩み・不安」トップ10】

1位「自分の健康について」…63.8%

2位「老後の生活設計について」…62.8%

3位「今後の収入や資産の見通しについて」…58.0%

4位「家族の健康について」…50.1%

5位「現在の収入や資産について」…46.8% 

6位「進学、就職など、家族の生活上の問題について」…25.0% 

7位「進学、就職など、自分の生活上の問題について」…19.3% 

8位「家族・親族間の人間関係について」…16.4%

9位「勤務先での仕事や人間関係について」…15.8% 

10位「近隣・地域との関係について」…7.5% 

 

斉藤恵さん(仮名・35歳)。夫婦共働きで子どもは2人。35年ローンで買った新築マンションで暮らしています。「私だって働いているんだから」と、家事分担で夫と揉めることはしばしば。保育園に通う子どもたちとの日々は、毎日が戦争です。そんな恵さんに日常生活の悩みや不満を尋ねると、

 

――悩みの種は、実家で暮らしている兄のことですね

 

と意外な答え。木村健太郎さん(仮名・40歳)。これまでに結婚歴のないおひとり様。両親ともに健在で、実家で3人暮らし。

 

――兄はいわゆるフリーター。大学を卒業しているのに、定職にもつかず、いつまでもフラフラしていて

 

「正真正銘の自由人」だという健太郎さんは、気が向いたときに働くというスタンス。一番驚かされたのは、半年ほど実家を離れ帰ってきたら「まぐろ漁船に乗っていた」と衝撃発言。近海まぐろ延縄という漁法で、1回の航海で1ヵ月ほど海に出ていたのだとか。

 

――どこにいても生きていけるような人ですが、両親も高齢なのでそろそろ落ち着いてほしいんですよね