学校を卒業以来、苦しいこと、大変なことのほうが多かったであろうサラリーマン人生。ほとんどの場合、定年で区切りとなります。なかには、仕事を辞めるという選択をする人も。そのあとには想定外の事態が待ち受けていることもあるようです。
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大卒サラリーマンの平均定年退職金…1,896万円

サラリーマンが定年退職を迎えた際に企業から支給される定年退職金。企業に貢献したことへの報酬として位置づけられています。

 

日本において、退職金の支給は法律で義務づけられているわけではありません。そのため、企業によっては退職金制度を設けていない場合もあります。また退職金の支給条件や金額は企業ごとに異なり、勤続年数や役職、退職理由(自己都合か会社都合か)などが影響します。

 

退職金制度には主に、従業員が退職時に一括で支給される「退職一時金制度」、企業が従業員に対して一定の年金を支給する「確定給付企業年金制度(DB)」、企業が掛金を積み立て、従業員がその資金を運用する「企業型確定拠出年金制度」、中小企業向けの共済制度である「中小企業退職金共済制度」の4つがあります。

 

厚生労働省『令和5年就労条件総合調査』によると、大卒サラリーマンの定年退職金額は平均1,896万円。退職時の平均月収は52.6万円で、約36ヵ月の退職金を手にしています。

 

【大卒サラリーマンの平均定年退職金額】

▼勤続年数別

勤続20~24年:1,021万円

勤続25~29年:1,559万円

勤続30~34年:1,891万円

勤続35年以上:2,037万円

▼企業規模別

従業員30~99人:1,282万円

従業員100~299人:1,347万円

従業員300~999人:1,662万円

従業員1,000人以上:2,191万円

 

大野直樹さん(仮名・60歳)。大学を卒業して以来、大手メーカーで勤務。定年の直近では部長職を務めていました。大卒・大企業・勤続35年のサラリーマンの平均定年退職金は2,242万円。月収換算40.8ヵ月分です。ちなみに大卒50代後半・大手企業の部長職の平均月収は77.7万円。大卒で就職した大企業で定年まで頑張り、直近まで部長だったという大野さんのようなサラリーマンであれば、単純計算で3,000万円を超える定年退職金を受け取れそうです。