大手勤務の長男「家に1万円入れるのも精一杯」の理由
大手メーカー勤務の大輔さん、給与は月収で50万円ほどだと純子さん。
厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大手メーカー(従業員1,000人以上・製造業)勤務のサラリーマン(平均年齢42.1歳)の平均月収は40.1万円、賞与も含めた年収で739.5万円。50代前半だと、平均月収は49.5万円、年収で909.8万円です。大輔さん、平均値と比べても、遜色のない給与を得ているようです。
【年齢別・大手メーカー勤務のサラリーマンの平均給与】
20~24歳:22.7万円/407.0万円
25~29歳:27.5万円/511.7万円
30~34歳:32.1万円/611.6万円
35~39歳:38.1万円/714.2万円
40~44歳:42.5万円/789.8万円
45~49歳:45.6万円/841.7万円
50~54歳:49.5万円/909.8万円
55~59歳:51.4万円/935.1万円
60~64歳:42.5万円/766.5万円
65~69歳:33.0万円/529.7万円
※数値左より平均月収/平均年収
50代は、どの業種でもサラリーマン人生、給与が最高到達点に達するとき。しかも大輔さんは独身なので、子どもの教育費もかかりません。もちろん実家暮らしだから、住宅ローンの返済ももちろんなし。そのような立場でありながら月1万円しか入れないのは、「甘え過ぎ」と批判されても仕方がないかもしれません。
純子さんも、ほかの子どもたちに促されたこともあり、「確かに、月1万円だと社会人としてのけじめがつかない」と考えを改め、大輔さんに直談判することに。
――大輔、もう少しお金を入れてくれない?
母からの申し出に長男・大輔さん、意外な反応が返ってきたといいます。
――1万円だって限界
思わず、耳を疑う回答。月収50万円、手取りにしたら40万円を下回るくらいでしょうか。それでも残りのお金をどこに使っているというのでしょうか。ストレートに疑問を口にしたら、「そんなこと、母さんにいわれる筋合いはない」と逆ギレ。そのまま何もいえなくなったといいます。
一連のやりとりを、次男や長女にも話したところ、大輔さんに関して新たな情報が。どうも女性の影があるというのです。その女性は夜の店で知り合ったらしく、どうもその家族を養っているらしいというのです。恋愛経験に乏しい大輔さん、今回も女性にいいように使われているのではないか……次男や長女の見立てです。
――騙されているということ?
――そこまではわからないけど。いい大人なんだから、どうお金を使おうと勝手だけど、借金だけはしないように注意して
と次男や長女。また万一、相続という話になった場合、その女性に遺産がいかないよう、いまのうちに対策はしておいたほうがいいとも。
――なんともいえない展開になってきました……
急に気が重くなってきたと純子さん。ただ大輔さんのためにも、もう少し探ろうと思っているといいます。
[参考資料]