スタートラインは一緒だったが…出世街道をばく進する「エリート部長」
春に「よーいドン」でスタートした2024年の新卒組。入社から半年が経ち、社会人も板についてきたごろではないでしょうか。長い長いサラリーマン人生、いろいろなことがあるはず。そのなかで仲良くやっていた同期に対しても「スタートラインは一緒だったはずなのに……」と嫉妬したり、羨望の眼差しを送ったりすることもあるでしょう。そんなひとつの機会が昇進かもしれません。
厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大卒サラリーマン、非役職者(平均年齢38.9歳)の平均給与は月収で33.8万円、賞与も含めた年収は559.2万円です。
【年齢別「大卒サラリーマン/非役職者」の平均給与】
20~24歳:242,300円/3,552,100円
25~29歳:277,400円/4,673,100円
30~34歳:313,000円/5,300,100円
35~39歳:348,900円/5,927,300円
40~44歳:381,000円/6,305,200円
45~49歳:393,100円/6,495,100円
50~54歳:419,300円/7,015,500円
55~59歳:425,300円/7,079,900円
60~64歳:375,300円/5,687,900円
※数値左より月収/年収
役職なしの平社員から係長職へ。昇進のタイミングはいろいろですが、係長職の平均年は44.2歳。平均給与は39.1歳、年収で674.4万円です。
そして係長から課長へ昇進。平均年齢は48.6歳で、平均給与は月収で53.3万円、年収で877.8万円です。
さらに課長から部長へ。平均年齢は52.6歳で、平均給与は月収で65.6万円、年収で1,053.1万円です。
誰もが順調に昇進できるとは限らず、平社員止まり、係長止まり、課長止まりも大勢います。そんななか大手企業で2年前、43歳にして部長に昇進したという平田隆史さん(仮名)。
――あいつは入社したときから頭ひとつ抜けた存在だったからな
同期も納得の人事だったといいます。