「とくに強い希望はありません」「将来は辞めるつもりです」……一昔前までは胸に秘めておく人も多かった「会社にとってはマイナスな意向」を、上司との1on1ミーティングで躊躇いなく話す部下が増えているようです。現場で部下に接する上司は「えっ!」驚くかもしれません。しかしここは無理にでも平気な顔をして、粛々と対応しましょう。本記事では、小川隆弘、氏による著書『成果が出る1on1 部下が自律する5つのルール』(ごきげんビジネス出版 ブランディング)から一部を抜粋・再編集し、部下の悩み別に具体的なキャリア支援を解説していきます。
いずれ辞めようと思っています…将来的な退職を堂々宣言する部下、「胸に秘めておけよ」と思いきや上司は「もはや慣れたもの」 (※写真はイメージです/PIXTA)

定年を見据える部下は専門家に!

役職定年前後や定年前の部下の場合、現状では現場の上司によるキャリア支援は難易度が高いものです。企業もミドルシニア以上の社員の役職定年前後や定年前の対応は、試行錯誤している段階でしょう。いわゆるミッドライフクライシス(中年の危機)に陥り、葛藤も大きいからです。

 

上司による安易な支援は避けましょう。上司は傾聴に徹し、社内のキャリア研修や場合によっては社内のキャリアコンサルタントなどの専門家にまかせるほうがよいでしょう。

 

 

小川 隆弘、

キャリアコンサルタント、コーチ、研修講師

 

※本記事は『成果が出る1on1 部下が自律する5つのルール』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。