足を揃え背筋を伸ばして座る日本の俳優と、ソファーにゆったりと座りリラックスした様子のハリウッド俳優。テレビ番組のインタビューシーンに見られるこの違いは、単なるマナーの違いなのでしょうか? ここでは『徹子の部屋』とアメリカのテレビ番組におけるインタビューの比較を手がかりに、その背景にある文化的な違い、そしてビジネスにおける1on1の課題について考察します。本記事は、小川隆弘、氏による著書『成果が出る1on1 部下が自律する5つのルール』(ごきげんビジネス出版 ブランディング)から一部を抜粋・再編集したものです。
『徹子の部屋』と米テレビ番組、「態度の差」が浮き彫りに…日米俳優の決定的な違い (※写真はイメージです/PIXTA)

1on1の前提

日本の部下とアメリカの部下はコミュニケーションにおいて、おそらくこういう違いがあるのではないでしょうか。

 

1on1はアメリカから導入されているがゆえに、上司・部下がフランクに語る前提があると考えられます。上司に率直に語ることに慣れていない日本では、「やってもムダ」「やったことにしている」「何を話していいかわからない」など、いろいろな事象が起こっていると考えられるのです。

 

比較的若い日本の企業で1on1が受け入れられやすい理由にもつながります。日本でもZ世代などの若い社員ほど、オープンで率直な傾向があります。昭和の社員は、まわりへの配慮や忖度度は依然として高い傾向があるのです。よい悪いの問題ではなく、こういう傾向があることもおさえておきましょう。

 

 

小川 隆弘、

キャリアコンサルタント、コーチ、研修講師

 

※本記事は『成果が出る1on1 部下が自律する5つのルール』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。