土地投資とは?
土地投資とは、将来的な土地の価値の上昇や収益の獲得を目的として土地を購入することです。土地は有限な資源であることから、適切な場所・条件の土地であれば価値が下がりにくく、長期的には価値が上がる可能性が高いとされています。また、単に土地を所有するだけではなく、その土地を活用することで、さまざまな形で利益を得ることができます。
土地投資は不動産投資の一形態ではありますが、建物の建設や維持管理が不要な場合もあるため、比較的リスクの低い投資方法として注目されています。また、土地投資の魅力は、その多様性にあります。駐車場やコインランドリー、太陽光発電など、さまざま用途で土地を活用できるため、投資家の目的や予算にあわせて柔軟な投資をすることが可能です。
土地投資の種類と特徴
ここからは、6種類の土地投資方法について、それぞれの特徴、メリット・デメリットを紹介します。
1.不動産投資
2.駐車場投資
3.コインランドリー投資
4.無人冷凍販売投資
5.トランクルーム投資
6.太陽光発電投資
不動産投資
メリット
・比較的利益が大きい
・税制面での優遇がある
デメリット
・初期費用が高い
・管理の手間がかかる
不動産投資は、アパートやマンションなどの賃貸物件を購入し、家賃収入を利益とする投資方法です。土地だけではなく建物にも投資するため初期投資額は大きくなりますが、その分、比較的利益も大きくなります。また、物件全体の価値上昇による売却益を狙えるのもポイントになります。
ただし、建物の維持管理や空室リスクなど考慮すべき点も多くあります。そのため、どの投資にも共通する視点ではありますが、投資にあたっては自分自身で知識を蓄え、リスクについて把握することや対策をあらかじめ検討しておくなど長期的な視点で取り組むことが重要だといえるでしょう。
駐車場投資
メリット
・管理が容易
・初期費用が低い
デメリット
・収益性が低い
・需要が変動しやすい
駐車場投資は土地を駐車場として活用する投資方法です。ニーズの高い都市部や交通の便が良い場所であれば、安定した需要を期待できるでしょう。必要な初期投資額は比較的少なく、維持管理も簡単なため、土地投資の入門として始める人も少なくありません。
一口に駐車場投資といっても月極駐車場やコインパーキングなど運用方法がいくつかあるため、土地の特性に合わせて有効活用することが可能です。駐車場の形態によっては設置すべき設備が小規模で済むため、将来的に他の用途にも転用しやすく、比較的柔軟性の高い投資方法といえます。
コインランドリー投資
メリット
・需要が安定している
デメリット
・初期費用が高い
・機材管理コストがかかる
コインランドリー投資は、土地上にコインランドリーの店舗を建設して運営する投資方法です。業務用の洗濯機の金額は、約150万円・乾燥機は約60万円・洗濯乾燥機は約300万円(それぞれ1台あたりの価格、機種によって変動あり)など初期費用はかかるものの、基本的には24時間営業・無人営業が可能で、人口密集地域であれば安定した需要が期待できます。
近年ではコインランドリーの店舗が増加傾向にありますが、例えば女性専用とする・大型の毛布も洗濯できる機械を導入する・スニーカー洗浄機を設置する、清潔感のある店舗づくりをするなど、工夫次第で競合との差別化も可能です。
無人冷凍販売投資
メリット
・多様な商品展開が可能
・設置場所の自由度が高い
デメリット
・初期費用が高い
・盗難リスクがある
無人冷凍販売投資は、土地に無人の冷凍食品自動販売機を設置する投資方法です。24時間営業が可能で、人通りの多い場所であれば高い収益を期待できます。近年ではキャッシュレス決済用端末の普及や、汎用性の高い冷凍庫が販売されていることもあり、麺類やスイーツをはじめとして、多様な商品展開ができるようになりました。
ただし、無人とはいえ店舗を経営するという意味では変わりはないため、電気代や商品の仕入れ代などのランニングコストがかかる点と、競合店の出店や消費者ニーズの変化などに注意が必要です。また、無人であることから盗難のリスクは避けられないため、監視カメラを設置するなどの対策も求められます。
トランクルーム投資
メリット
・需要が増加中
・立地の自由度が高い
デメリット
・競争が激しい
・立地の選定が難しい
トランクルーム投資は、土地にレンタル収納スペースを建設して運営する投資方法です。従来は郊外に大型のコンテナを設置する形態が主流でしたが、近年では都市部で生活している人向けの屋内型トランクスペースも人気を集めており、立地の自由度が高まっています。24時間利用可能な無人システムを導入すれば、人件費を削減しつつユーザーのニーズを広げることも可能です。
ただし、近年ではトランクルーム投資に注目が集まっており、競合施設の増加とそれに伴う利用者の減少リスクがあります。そのため、例えばセキュリティ対策や利便性の向上、温度・湿度を一定に保つ設備の導入など、付加価値を高める工夫も必要です。
太陽光発電投資
メリット
・補助金や税制優遇を受けられる場合がある
・環境に優しい
デメリット
・初期コストが高い
・収入が天候に依存する
太陽光発電投資は、土地に太陽光パネルを設置し、得られた電力を売却する投資方法です。再生可能エネルギーへの注目が高まるなか、土地投資の手法としても注目度を高めています。広大な土地の購入および太陽光パネルの設置と初期費用は比較的高額ではありますが、自治体によっては補助金や税制優遇を受けられることもあります。
太陽光発電投資は、長期的にみると安定した収益を期待できる一方、短期的にみると発電量が天候に大きく左右されることから、季節によって収入に大きなばらつきが生じる可能性があります。