管理会社は不動産オーナーに代わって不動産管理を行う重要な役割ですが、どの管理会社を選ぶかによって金額やサービス内容は大きく異なります。本コラムでは、管理会社に支払う賃貸管理手数料から、サービス内容や相場、賃貸管理会社を選ぶ時のポイント、手数料を抑える方法を解説します。不動産投資を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

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賃貸管理会社を選ぶポイント6選

(画像:PIXTA)
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賃貸管理手数料を安さだけで選ぶのは得策ではないことを説明しましたが、続いて、賃貸管理会社を選ぶ時のポイントを6つ紹介します。

 

  • サービス内容を必ず確認する
  • 管理している物件の入居率を確認する
  • 入居者の募集が得意かを確認する
  • 迅速な対応ができるか確認する
  • 大手か地元の管理会社にするかを検討する
  • 口コミや評判を確認する

 

サービス内容を必ず確認する

前述のように賃貸管理手数料はサービス内容によって異なるため、事前にサービス内容を必ず確認しましょう。例えば家賃の集金や入居者との契約管理、緊急時の対応などが一般的なサービスですが、それらがどの程度まで含まれているか、またオプションとして提供されているものがあるかなど細かい部分を確認することが重要です。確認する際にはその内容だけでなく24時間365日対応してくれるのかといった対応時間まで併せて確認しましょう。

 

管理している物件の入居率を確認する

入居率が高い管理会社はそれだけサービスの質が高いことが考えられます。管理会社が効果的な入居者募集や満足度の高い入居者対応をしていることが期待でき、物件の魅力を最大限に高めてくれます。入居率は各管理会社が積極的に公表していることも多いですが、もし公開していなければヒアリングをしましょう。

 

入居者の募集が得意かを確認する

入居者の募集を得意としているかどうかを確認することも重要です。例えば、どのような募集方法を取っているか、社宅利用や個人利用等どういった入居者属性に強いか、募集物件としてどのような物件が得意か(賃料や間取り等)をヒアリングしてみましょう。さらに、空室が発生してから新しい入居者が入るまでの具体的な流れやスケジュールについても聞いてみた上で、空室期間を短縮するための何らかの工夫をしているかを聞いてみることも有効です。

 

迅速な対応ができるか確認する

入居者からの問い合わせに対して迅速な対応ができるかどうかもポイントの一つです。入居者からの問題報告や緊急の修理依頼に迅速に対応することは入居率に大きく影響し、投資収益を確保するためには不可欠です。例えば管理会社が24時間365日体制で対応可能か、緊急事態に対する反応時間はどれくらいかなど具体的な対応体制を詳細に確認することが重要です。

 

また入居者とのコミュニケーション手段(メール・電話等)についても確認し、予期せぬトラブルを未然に防ぐ体制が整っているかも検証してみましょう。

 

大手や中堅か地元の管理会社にするかを検討する

管理会社を選ぶ際には大手や中堅か地場の管理会社にするかを検討することも重要です。大手や中堅の管理会社は一定の知名度があって、集客力やサービスの質が比較的安定しており、24時間365日で入居者対応をしていたり、外国人の入居者に対する外国語対応などでも多言語に対応していたりといったメリットが挙げられますが、その分賃貸管理手数料はやや割高な可能性もあります。一方、地場の管理会社は地域の市場に精通し賃貸募集などに強みを持つことも想定されますが、その一方で人的リソースが限られるため入居者対応などの面では大手や中堅と比較すれば対応が劣ることが考えられます。

 

口コミや評判を確認する

レビューサイトやSNSなどで口コミや評判を確認しましょう。口コミや評判を確認することで客観的な視点から管理会社の実績や信頼性を評価することができます。しかし、偏った意見もあるので、批判的な意見も含めてバランスよく情報収集し、なおかつ参考程度としておくのがよいでしょう。また、状況は時間経過とともに変化するため、最新の情報を集めることも重要です。

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