テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、マネーリテラシーと年収・貯蓄額の関係を分析する目的で、20歳以上の男女782名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、性/年代別のマネーリテラシーの傾向や、年収/貯蓄額との相関関係が見えてきました。
なんと「4人に1人」が貯蓄額2,000万円以上!金融知識と資産形成の関係とは?【マネーリテラシ―評価テストの結果を発表】 (※写真はイメージです/PIXTA)

2.スコア最上位層の9.8%が年収1,200万円以上、15.7%が年収900万円以上

次のグラフでは、マネーリテラシーの客観評価別に年収分布をまとめています。

 

[図表6]年収分布(マネーリテラシーの客観評価別)
[図表6]年収分布(マネーリテラシーの客観評価別)

 

年収1,200万円以上が最も多いのは、マネーリテラシーの客観評価が「とても高い」人(スコア最上位層)で、9.8%という結果でした。年収900万円以上が最も多いのもこの層で、15.7%となっています。

 

一方、年収100万円未満が最も多いのは、マネーリテラシーの客観評価が「やや低い」人で、28.3%という結果でした。なお、マネーリテラシーの客観評価が「とても低い」人は、これに次ぐ24.4%となっています。

 

例外もありますが、基本的にはマネーリテラシーの客観評価が高くなると、高年収者が増加し、低年収者が減少するという傾向があるといえそうです。

【参考情報】マネーリテラシーの客観評価(年収別)

次のグラフは、年収別にマネーリテラシーの客観評価を集計したものです。

 

[図表7]マネーリテラシーの客観評価(年収別)
[図表7]マネーリテラシーの客観評価(年収別)

 

このグラフの「とても高い/高い」の割合を合計すると、以下のようになります。

 

  • 100万円未満         :21.7%
  • 100万円~300万円未満   :29.7%
  • 300万円~600万円未満   :37.0%
  • 600万円~900万円未満   :41.4%
  • 900万円~1,200万円未満   :48.1%
  • 1,200万円以上       :55.0%
  • わからない/答えたくない:15.2%

 

年収が上がるにつれて、マネーリテラシーの客観評価が高い人の割合が増加していく傾向が明確に確認できます。特に年収1200万円以上については、4人に1人がマネーリテラシーが「とても高い」と、非常に高い割合となっているのが特徴的です。