
調査サマリー
今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。
- 投資経験3年未満が58.1%、うち新NISAが初投資の人は13.2%
- 利用割合は成長投資枠が73.3%、つみたて投資枠が65.7%
- <成長投資枠>新規投資家の30.0%が「全部・大部分を売却」、追加購入は経験年数が長いほど高い割合に
- <成長投資枠>新規投資家は投資ルールが少なく、感覚的判断が多い傾向
- <つみたて投資枠>61.8%が暴落時に現状維持を選択、積極的な判断をした人は投資経験10年以上が多い
- <つみたて投資枠>投資経験が1年未満の人は市場分析をせず、感覚的判断が多い傾向
- 46.0%が「30年後の株価は上昇」と予想、長期ほど上昇期待が高い傾向
調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :新NISAを利用したことがある20~69歳の男女
調査期間 :2024年10月21日~2024年11月1日
有効回答 :446名
主な調査結果
2024年8月5日、日経平均株価は前週末比4,451円(12.4%)安の3万1,458円と急落し、過去最大の下げ幅を記録しました。7月11日につけた史上最高値(4万2,224円)からは1万円以上の下落となり、投資家に大きな衝撃を与えました。
本調査では、この歴史的な暴落局面における新NISA利用者の投資行動を分析します。
1.投資経験3年未満が58.1%、うち新NISAが初投資の人は13.2%
まず初めに、新NISAの利用を始める以前の投資経験について質問した結果です。
最も多かったのは「1年~3年未満」で29.8%、これに「10年以上」が15.7%、「1年未満」が15.0%で続いています。全体では投資経験3年未満の利用者が58.1%を占めており、近年の個人投資家の増加傾向を反映している可能性があります。
「新NISAが初めての投資」も13.2%と一定数存在しており、新NISAが投資デビューのきっかけとなった人も少なくないようです。