3.スコア最上位層の25.5%が貯蓄額2,000万円以上、47.1%が貯蓄額1,000万円以上
次のグラフでは、マネーリテラシーの客観評価別に貯蓄額分布をまとめています。
貯蓄額2,000万円以上の人が最も多いのは、マネーリテラシーの客観評価が「とても高い」人(スコア最上位層)で25.5%でした。貯蓄額1,000万円以上が最も多いのもこの層で、47.1%となっています。
また、貯蓄額10万円未満は、マネーリテラシーの客観評価が「やや低い」人で18.1%、「とても低い」人で17.5%と高い割合です。これら層は「わからない/答えたくない」と回答した割合も多く、それぞれ32.5%/51.3%となっています。
このように、マネーリテラシーの客観評価が高いほど、貯蓄額が多い人が増えるという傾向が見られました。年収よりもこの傾向は明確に出ており、マネーリテラシーは貯蓄額に影響しやすいといえそうです。
【参考情報】マネーリテラシーの客観評価(貯蓄額別)
次のグラフは、貯蓄額別にマネーリテラシーの客観評価を集計したものです。
このグラフの「とても高い/高い」の割合を合計すると、以下のようになります。
- 10万円未満 :10.1%
- 10万円~50万円未満 :34.4%
- 50万円~100万円未満 :27.9%
- 100万円~500万円未満 :32.7%
- 500万円~1,000万円未満 :45.8%
- 1,000万円~2,000万円未満:51.6%
- 2,000万円以上 :61.5%
- わからない/答えたくない:15.9%
このように、貯蓄額が多くなるとともにマネーリテラシーの客観評価が高い人が増える傾向がわかります。特に「10万円未満」と「10万円~50万円未満」の差が19.5%と非常に広く、少額でも貯蓄がたまってくると、金融リテラシーに対する意識が高まりやすいと推測されます。
なお、「わからない/答えたくない」と回答している層は、マネーリテラシーの客観評価が貯蓄額10万円未満の層と似たような分布となっています。貯蓄額に関しては無回答者が207名と多いですが、これらの人は、貯蓄額10万円未満の人と属性が近いといえるかもしれません。