年収400万円で不動産投資をすることは現実的に難しいとよく言われますが、数年先に不動産投資をスタートさせるための準備として今できることが沢山あるということを、見落としてしまっている方は意外と多いのではないでしょうか? 本コラムでは、年収400万円の方が不動産投資を行う際に直面する現実的な問題や、それを乗り越えるための具体的な方法を解説します。年収400万円の方がどのように不動産投資を成功させるべきなのかを学び、この挑戦を実現するための第一歩を踏み出しましょう。

年収400万円の方が不動産投資を行う前にすべきこと

年収400万円の方が不動産投資を行う前にすべきこと(画像:PIXTA)
(画像:PIXTA)
 

年収400万円の方が不動産投資を行うには、まず投資に適した状況を整えましょう。年収400万円の方が不動産投資を行う前にすべきことを以下の4つ解説します。

 

  • キャリアアップと収入向上
  • 貯蓄の増加と資産管理
  • 知識と情報の収集
  • 不動産投資の計画

 

キャリアアップと収入向上

まずはキャリアアップや収入向上を目指しましょう。収入が増えれば、融資審査でも有利になり、不動産投資の可能性が広がります。現職での昇進を目指したり、ステップアップの転職を検討したりしましょう。ただし、転職直後は新しい職場での収入実績が少ないため、ローンの審査をするには不十分と判断されてしまうこともあります。

 

また、自身の仕事に関わる資格取得やスキルアップをすることで、自分の市場価値が高まり、昇進や高収入のポジションを目指せる可能性があります。リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決能力などのビジネススキルを磨くことで管理職や経営層への道が開け、収入も増えるでしょう。

 

貯蓄の増加と資産管理

資産管理を徹底し貯蓄を増やすことも重要です。そのためには、家計の固定費を見直し、無駄を削減することで貯蓄を増やしましょう。例えば、格安SIMに変更することで通信費を削減したり、保険の見直しを行うことで保険料を抑えたりすることが有効です。

 

また、毎月一定額を確実に貯蓄する計画を立て、自動積立や定期預金を利用することで、計画的に資産を増やしていきます。貯蓄が増えれば、自己資金を増やすことができ、不動産投資の初期費用を確保するための準備や不動産を保有するうえでの突発的な出費にも耐えられるようになります。

 

知識と情報の収集

不動産投資で成功するためには、不動産市場の動向や投資の基礎知識を学んでおくことが重要です。セミナーや専門書、不動産投資家同士のコミュニティなどを活用して知識を深めましょう。また、基礎知識を深めたあとに不動産投資の成功事例や失敗事例を学ぶことで、自身の投資戦略のイメージをより具体化し練り上げることができます。

 

地域ごとの不動産市場の動向を把握することも重要です。人口動態や経済状況、開発計画などを調査し、将来的に価値が上がりそうなエリアを見極めることが求められます。これにより、適切な投資先を見つけることができ、リスクを最小限に抑えることができます。

 

不動産投資を始める上では、事前に知識を深めて自分自身の投資戦略を明確にしておくことで、より自信を持って物件選定もしやすくなることに加え、投資リスクについても事前に把握できることで成功へ大きく近づくことができます。

 

不動産投資の計画

不動産投資を成功させるためには具体的な目標を設定し、リスク管理を徹底することが重要です。例えば、賃貸収入で年間30万円を得ることを目標にします。このために、家賃を月20万円で設定し、空室率を5%として実質的な月収入を19万円と見積もります。一方、ローン返済額は月13.5万円、諸経費は月2.5万円とし、総支出額を月16万円に設定します。これにより、月々の手取り収入は3万円、年間の手取り収入は36万円となります。

 

また、リスク管理も不可欠です。不動産投資にはさまざまなリスクが存在します。空室リスクや災害リスクなど多くのリスクに備え準備することも重要です。例えば空室率を5%と想定し、空室期間を最小限に抑えるために定期的なメンテナンスを行います。加えて、年間の修繕費用を諸経費に組み込み、予備資金を確保することで、不測の事態に備えましょう。

 

このように、明確な目標を設定し、具体的な収支計画とリスク管理を徹底することで、不動産投資の成功率を高めることができます。

 

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