円安の波を受け、海外旅行のハードルが高まっています。特にヨーロッパへの旅行は高額になるため、より一層手を出しづらいという人も。しかしヨーロッパのなかでもフィンランドは、日本から直行便があるためアクセスしやすく、工夫をすることで節約して旅行を楽しめるかもしれません。大人気SNSアカウント週末北欧部chika氏の書下ろしコミックエッセイ『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より、詳しくみていきましょう。

 

『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より
『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より

 

『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より
『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より

 

貧乏旅行でフィンランドへ行こうと決めた時、私の貯金は0円だった。お金を貯めてはバックパックを背負って旅に出ていたので、貯金という概念がなかったのだ。

 

2008年に私が初めてフィンランドを訪れた当時の物価でも、日本からフィンランドへの旅費は、スタンダードな旅だと1週間で約25万円。それを当時は、切り詰めて約10万円で敢行した。

 

フィンランドへのフライトは、直行便だと約9時間ほど(現在はロシア上空を飛行しないルートで約13時間)。フィンランドは日本からだと一番近いヨーロッパで、映画を2本観て少し寝たらあっという間に到着してしまう近さだったのだ。

 

大人になってからは、できるだけフライトは直行便でフィンエアーを選ぶ。機内に入った瞬間からフィンランドの香り(!)がするし、紙コップやペーパーナプキンがマリメッコデザイン。そして何よりフィンランドビールを飲むこともできるので、気分はもうフィンランド!……!

 

出典:『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より
出典:『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より

 

2008年当時、ノルウェーでサンドイッチを食べた時にはランチで3000円したこともあったけれど、フィンランドだと1000円、水は100円、缶ビールは300円ほど。食事は、パン屋さんのシナモンロールを買ったり、スーパーで惣菜を選んだりして1日2000円以内で楽しい旅ができるよう工夫した。ただ、バーでビールを飲み始めるとあっという間に予算をオーバーした……(800円/杯)。

 

現在は円安と物価上昇の影響もあり、節約旅には更に工夫が必要だけれど、Airbnbなどでキッチン付きの宿を借りて自炊するのも新しい旅の楽しみになるかもしれない。

 

旅をする時には、とりあえず「行く」ことを決めてから必要な準備に取り掛かる。決めた時には「足りない」ものも、行く頃には何とかなるものだ。
 

出典:『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より
出典:『北欧こじらせ日記』(世界文化社)より

 

 

(C)週末北欧部chika

 

北欧こじらせ日記

北欧こじらせ日記

週末北欧部chika

世界文化社

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