(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資を始めるには、ある程度まとまった額の資金が必要になります。そのため多くの人がアパートローンなどを併用して投資を行っているのが現状です。「なぜ借入までして不動産投資を行うのか?」という疑問の声も多く聞かれますが、そこには不動産投資ならではの多大なメリットが隠されているのです。その知られざる“スゴいメリット”の数々をシミュレーションとともに解説します。

ローン利用で、よりダイナミックな投資を

「1000万円超の潤沢な自己資金があるのに、なぜローンを組む必要があるのか?」多くの人がそのような疑問を持つことでしょう。ローンとは、言わば「借金」であり「負債」です。今ある資産を増やすことが本来の目的なのに、なぜ負債を抱えなくてはならないのか? そこには不動産投資だからこそできる“裏ワザ”が隠されているのです。

 

投資とは「ハイリスク・ハイリターン」の世界です。利回り5%のビジネスに100万円投資しても年間収益は5万円にしかなりません。これに1000万円かければ50万円、1億円かければ500万円になります。これを不動産投資(投資額=物件購入予算)に置き換えてみましょう。  

 

A.投資額100万円なら、リートなど投資信託型の不動産投資ができます。

B.投資額1000万円なら、中堅都市の中古区分マンション(一戸)が買えます。

C.投資購入額1億円なら、新築一棟アパート(複数戸)が買えます。  

 

上記A~Cの利回りをいずれも5%とした場合、  

 

A.単独で所有権が得られない上に、年間収益はわずか5万円です。

B.年間収益が50万円に増えるものの、空室になれば即赤字になります。

C.年間収益が500万円に増え、たとえ一部住戸に空室が出ても収益はゼロになりません。  

 

不動産投資における最大のリスクは「空室」です。これを回避するには収益用不動産を複数取得することが必要です。1000万円以上の資産があるのなら、その一部を頭金にしてローンを組み、複数の収益用不動産を購入することをお勧めします。これが「レバレッジ効果(てこ(=レバレッジ)の原理のように、小さな力(=少額投資)で大きなもの(=収益)を動かすという意味)」に繋がります。

 

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