管理費や税金など「諸経費」を含めた利回りの把握が重要
プロの不動産投資家がもっとも重要視するのは収益性、すなわち「利回り」です。そのため、収益用不動産の販売広告には必ず「利回り〇〇%」というキャッチコピーが記載されています。利回りには「表面(グロス)」と「実質(ネット)」があり、広告にあるのはほとんどが表面利回りです。
・「表面(グロス)利回り」
購入価格と家賃のみで算出します。その他の経費は考慮していません。
計算例:年間家賃100万円÷購入価格2000万円×100=5%
・「実質(ネット)利回り」
家賃から諸経費(賃貸管理会社に支払う業務委託料、固定資産税・都市計画税、マンションの管理費・修繕積立金など)を差し引いた額をもとに算出します。
計算例:年間家賃100万円-年間諸経費(年間家賃の概ね25%として)25万円÷購入価格2000万円×100=3.75%
グロスとネットでは1.25%の差が出てしまいました。もしネットで5%以上欲しい場合は、グロス6.25%以上の物件を探す必要があるということです。加えて、建物の修繕状況によっても諸経費は変動しますから、外壁や配管設備の状態なども購入前に要チェックです。