(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資を始めるには、ある程度まとまった額の資金が必要になります。そのため多くの人がアパートローンなどを併用して投資を行っているのが現状です。「なぜ借入までして不動産投資を行うのか?」という疑問の声も多く聞かれますが、そこには不動産投資ならではの多大なメリットが隠されているのです。その知られざる“スゴいメリット”の数々をシミュレーションとともに解説します。

管理費や税金など「諸経費」を含めた利回りの把握が重要

プロの不動産投資家がもっとも重要視するのは収益性、すなわち「利回り」です。そのため、収益用不動産の販売広告には必ず「利回り〇〇%」というキャッチコピーが記載されています。利回りには「表面(グロス)」と「実質(ネット)」があり、広告にあるのはほとんどが表面利回りです。  

 

・「表面(グロス)利回り」

購入価格と家賃のみで算出します。その他の経費は考慮していません。

計算例:年間家賃100万円÷購入価格2000万円×100=5%  

 

・「実質(ネット)利回り」

家賃から諸経費(賃貸管理会社に支払う業務委託料、固定資産税・都市計画税、マンションの管理費・修繕積立金など)を差し引いた額をもとに算出します。

計算例:年間家賃100万円-年間諸経費(年間家賃の概ね25%として)25万円÷購入価格2000万円×100=3.75%  

 

グロスとネットでは1.25%の差が出てしまいました。もしネットで5%以上欲しい場合は、グロス6.25%以上の物件を探す必要があるということです。加えて、建物の修繕状況によっても諸経費は変動しますから、外壁や配管設備の状態なども購入前に要チェックです。

 

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