定年前後に会社都合で辞める人たち
今回は長年勤めてきた会社に裏切られてしまい、中間所得層から転落して貧困に陥ってしまった稲田さんの事例をお伝えしました。
令和4年雇用動向調査結果の概況(厚生労働省調査)によりますと、55歳~59歳では会社都合による退職が10.7%、出向やその他の理由によるものが10.3%、60歳~64歳では会社都合は 6.7%、出向やその他の理由によるものが3.8%と、同年代の離職理由ではどちらかといえば退職者のうち10%~20%が会社都合となっており、職場の人間関係による離職も55歳~59歳では12.1 %、60歳~64歳では18%といずれも高い割合となっています。
「長く真面目に勤務していれば、会社が給料を払ってくれる」
このように思われている方も多いのですが、現実は一概にそうともいえないということは、このデータから読み取れることでしょう。
自分の人生を、信頼できない誰かに完全に委ねてしまうような状態はなるべく避けるべきでしょう。たとえ会社員であっても、自分で自分の人生をコントロールできる力を身につけることが、真の経済的安定といえるのではないでしょうか。そうした安定を手に入れるためにも、収入が一時的に途絶えても問題ない資産を確保すること、自分の望む生活を実現できる収入を得られるようなスキルやキャリアを形成することが大変重要です。
もしかすると稲田さんの妻は夫に老後を委ねるのをやめ、パート勤務ながらも経済的に自立する準備を少しずつしてきたのかもしれません。
小川 洋平
FP相談ねっと
CFP
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