子どもに知って欲しい自己破産の実態
返せないほどの借金ができ、裁判所で返せないということが認められると自己破産となります。
1, 借金で借金を返す多重債務
借金が膨らむ原因としてよくあるのは、返済のためにお金を借りる場所を増やし続けることです。クレジットカードで考えると、1枚目のクレジットカードで使ったお金を返すために、2枚目のカードを作って借金し、さらに…と増えていくことですね。
2, あらゆるものを失う自己破産
借金がどうしても返せない場合、裁判所に自己破産の申し立てをします。裁判所は、借金をした人の状況を調べて、お金を返すことができないと判断すると「破産手続き開始の決定」をします。
破産が決定した人は「破産者」と呼ばれ、持っている財産のうち、生活に最低限必要なもの以外はすべてお金に換えられて借金返済に使われます。自己破産の内容は、全ての借金が含まれるため、住宅ローンは払うから家は残したい、ということはできません。
・ほとんどの財産が借金を返すことに使われる
・財産を使っても残ってしまう借金はナシとなる
・政府が発行する官報という紙に名前が出る
・個人信用情報機関に支払いの滞りなどの情報が登録される
個人信用情報機関に支払いの滞りや支払いが遅れたといった悪い情報が載ることを「ブラックリストに載る」と言います。ブラックリストに載ると、金融機関から信用されなくなり、ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなってしまいます。
人の借金が自分の借金に⁉連帯保証人に注意
ローンを利用する時、借金を返す保証をする人「連帯保証人」が必要なことがあります。連帯保証人は、借金をした人がお金を返せなくなった場合、代わりにお金を払わなければなりません。
例え、借金をした人が自己破産をしてお金を返せなくなったとしても、連帯保証人は返さなければならないのです。友達や知り合いに頼まれても、連帯保証人にはならないようにしましょう。
もらえる奨学金「給付型奨学金」とは
学費を支援してくれる制度は色々ありますが、特にお得なのはもらえる奨学金「給付型奨学金」です。奨学金としてお金をもらうことができるため、後で返す必要がないのです。
給付型奨学金を行っている団体ごとに受けられる条件は変わりますが、主な基準は3つ、1, 学力基準、2, 家計基準、3, 資産基準があります。
借金をする際に気をつけること
ローンは大きな買い物や重要な目的に使う便利な手段ですが、利息がかかり、無理な借金は危険です。ローンを利用する際には信頼できる金融機関から借り、できるだけ金利が低いものを選ぶことが大切です。
カードローンは特に利息が高いため、注意が必要です。無理な借金やクレジットカードの使い過ぎで返済ができなくなると、自己破産やカード破産に至ることがあります。
自己破産は全財産を失い、信用も失くしてしまうため、計画的にお金を使うことが大切です。また、連帯保証人には慎重に対応し、友人や知人に頼まれても安易に引き受けないようにしましょう。
金融教育プランナー
盛永裕介
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>
注目のセミナー情報
【国内不動産】12月25日(水)開催
フルローン×1都3県・駅チカ物件で利回り7%超×買戻し特約で投資家殺到!
「カインドネスシリーズ」年末特別説明会
【海外不動産】12月26日(木)開催
10年間「年10%」の利回り保証・Wyndham最上位クラス
「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】12月26日(木)開催
年利20%の不動産投資の感覚で新しい収益の柱を構築
ブルーオーシャン戦略で急拡大!
いま大注目のFCビジネス「SOELU」の全貌
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】