一棟マンションやアパート、商業ビルなど中古の収益物件への不動産投資を検討している際に「レントロール」という単語を聞いたことがないでしょうか。「レントロール」は不動産物件の賃貸状況を一覧表形式でまとめた資料です。そこで本コラムでは、「レントロール」で一般的に書かれる項目や書かれていない重要事項、チェックポイントを解説します。不動産投資を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

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レントロールに書かれないことが多い重要な項目

(画像:PIXTA)
(画像:PIXTA)

 

前述のようにレントロールは決まった形式がないため作成する不動産業者によって項目や内容が異なります。レントロールに一般的に記載されていない事項でも収益に大きな影響を与える項目があるため確認することは重要です。ここでは、レントロールに書かれていないことが多い重要な項目について紹介します。

 

支出

レントロールは賃料などの収入に関する金額は書かれていますが、オーナー負担の支出の内訳や金額は記載されていません。もし水道光熱費やインターネット代、ケーブルテレビなどを無料で提供している場合には家賃では見えない隠れた支出となります。

 

更新料

レントロールには更新料についても記載されていないことが多いです。更新料を徴収できる賃貸借契約書になっているかどうか、更新料の金額を確認することが重要です。

 

入居者トラブル

レントロールには入居者トラブルの情報についても記載がありません。書類上では見えないトラブルのある入居者がいれば想定していた空室改善ができないことがあります。

 

賃料の滞納

レントロールには入居者やテナントの賃料の支払い状況は記載されません。さらに、前述のように敷金で滞納を補填していた場合でも、その充当履歴も記載されていないことが多いです。キャッシュフローに大きく影響を与えるため、事前に売主に確認しましょう。

 

対象物件以外の不動産(敷地外駐車場など)

敷地外駐車場などの対象物件以外の不動産についての情報も記載されていません。駐車場があることが契約に関わっていることがあるため、賃貸者の契約に深く関係しそうな不動産がないかを確認しましょう。

 

水道光熱費

水道料金などをオーナーが負担している場合や立替払いをしている場合があります。特にテナントで水道光熱費が高い場合があり、キャッシュフローに影響しますので誰が負担や支払いをしているかを事前に確認しましょう。

 

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