「労働条件」「仕事内容」「賃金」への不満が「転職」へと駆り立てる
厚生労働省『令和2年転職者実態調査』によると、転職理由で最多は「自己都合」で76.6%。さらにその内容を聞いていくと(3つまで複数回答)、最多は「(賃金以外)労働条件が良くなかったから」で28.2%。「満足いく仕事内容でなかったから」「賃金が低かったから」と続きます。
【「自己都合による離職の理由」上位10】
1位「(賃金以外)労働条件が良くなかったから」28.2%
2位「満足いく仕事内容でなかったから」26.0%
3位「賃金が低かったから」23.8%
4位「会社の将来に不安を感じたから」23.3%
5位「人間関係がうまくいかなかったから」23.0%
6位「他に良い仕事があったから」16.1%
7位「色々な会社で経験を積みたかったから」15.9%
8位「能力・実績が正当に評価されないから」15.3%
9位「安全や衛生等の職場環境が良くなかったから」10.2%
10位「雇用が不安定だったから」8.3%
さらに年代別に最多の理由をみていくと、20代前半では「人間関係」、20代後半では「仕事内容」、30代から「労働条件」という転職理由が増え、50代前半で再び「人間関係」がトップとなり、定年間近には「仕事内容」を重視する。サラリーマン人生、その縮図を見ているかのような結果です。
【年代別・最多「自己都合による離職理由」】
20代前半:「人間関係がうまくいかなかったから」38.4%
20代後半:「満足いく仕事内容でなかったから」31.4%
30代前半:「(賃金以外)労働条件が良くなかったから」36.7%
30代後半:「会社の将来に不安を感じたから」29.1%
40代前半:「(賃金以外)労働条件が良くなかったから」29.1%
40代後半:「(賃金以外)労働条件が良くなかったから」29.2%
50代前半:「人間関係がうまくいかなかったから」31.9%
50代後半:「満足いく仕事内容でなかったから」26.2%