給与アップを目指して転職!というのが定番ですが、サラリーマンも40代、中堅ともなると、転職軸も変わるようです。みていきましょう。
月収〈53万円〉48歳の大卒課長「これ、やりたい仕事だっけ…」と辞表…〈40代の転職〉アリか、それともナシか?

管理職となった40代…「会社員の転機」として転職を考える

大学に現役で合格し、ストレートで卒業。入社から20年ほど経ち、平均44.2歳の「大卒係長」の給与は、月収で39.1万円、賞与も含めた年収は674.4万円。それから4年後。平均48.6歳の「大卒課長」の給与は、月収で53.3万円、年収で877.8万円。それから4年後。平均52.6歳の「大卒部長」の給与は、月収で65.6万円、年収で1,053.1万円。

 

一方、役職がなかったら……をみていくと、40代前半で月収38.1万円、年収630.5万円、40代後半で月収39.3万円、年収649.5万円、50代前半で月収41.9万円、年収701.5万円。

 

係長と役職なしではそれほどの給与差はありませんが、課長と非役職者では月収で15万円程度、年収で200万円程度と、明確な給与差が生まれます。さらに部長と非役職者となると、月収で25万円、年収で350万円と、その給与差はさらに拡大します。

 

サラリーマンであることの成功が給与であれば、誰もが昇進したいと願うものですが、昇進するに従い、違和感を覚えるケースも。

 

――あれっ、これってやりたかった仕事だっけ……

 

エン・ジャパン株式会社/「ミドルの転職」が35歳以上に対して行った『転職軸意識調査』によると、「仕事選びの軸は何ですか」の問いに対して、40代のトップは「希望の仕事内容に従事できるか」で75%。「希望の勤務地があるか」59%、「年収アップできるか」47%、「希望の勤務時間・休日休暇があるか」44%、「社風・風土が合いそうか」35%と続きます。

 

また「転職を考えたきっかけ」を年代別にみていくと、30代は「給与・待遇」で48%だったのに対し、40代・50代は「仕事・業務内容」で、それぞれ46%、44%でした。

 

仕事である以上、その対価としてもらう給与も当然大切であるものの、年を重ねると「仕事内容」に重きをおく人が増えます。忙しい毎日のなかでふと立ち止まったときに、なんとなく過ぎていく日々に疑問を感じてしまう……誰もが一度は経験をすることかもしれません。