スタートラインは同じだったが…すでに退社した同期の成功が眩しすぎる
4月から社会人として第一歩を踏み出した新入社員。新しいことの連続に心も身体も疲れているころ、辛い時期を乗り越えるためにも「同期」の存在は特別です。もしかしたら、すでに配属が分かれ、顔を合わすこともほとんどない、という人もいるかもしれませんが、「同期のあいつも頑張っているのだから」と唱えれば、不思議と力が出てくるものです。
そんな特別な関係にある「同期」。長いサラリーマン人生において、いつまでも特別な存在であり続けるようです。久々に同期のメンバーで飲んだことを報告する、42歳のサラリーマンだという男性もそう。集まった同期入社の5人のうち、いまなお、入社時の会社に勤務するのは男性だけで、ほかの4名はすでに転職してしまったとか。お互い別々の道に進んだとはいえ、同期という不思議な縁、年に1~2回は集まり、近況報告&昔話に花を咲かせています。
ところが、今回、話の中心となったのは男性の行く末。大学を卒業し、入社した会社はすでに勤続20年目。それに対し、新卒5年目、今回集まった同期メンバーで初めての転職するものが現れ、30代の前半までには残り3人も転職で会社を去りました。
転職していった4人はその後も転職を繰り返したものもいるものの、全員が順調にキャリアを重ねています。
――お前はいつまでここにいるつもり?
――天井が見えているだろ
――このままで満足なのか?
――早く脱出したほうがいいんじゃない?
同期メンバーから、矢継ぎ早に転職を勧められ、「そう言われても……」「こちらはこちらの事情もあって……」と返すのが精一杯だったといいます。
飲み会もお開きとなり、お会計となったとき。「ひとり6,000円」と割り勘になるはずだったのが、会計係から「OOくんから1万円余分にいただきましたぁ」と掛け声。結局、残りの4人は1人3,500円ほどで済んだといいます。多く払ってくれた同期からは「大丈夫、大丈夫、今回のボーナス、多かったから」と余裕の笑み。男性は「ありがとう。さすがだね……」とお礼を言いつつも同期との差を痛いほど感じ、「自分はもう、手遅れなんだな」と、自虐のひと言をポツリと呟いたといいます。