キラキラして目で入社してきた新入社員。しかし、わずか数日ですでに死んだ目をしているケースも。そこには「配属ガチャ」でハズレを引いてしまったことが原因かもしれません。みていきましょう。
「あなたの配属は…営業ね」「じゃ、辞めます」「えっ⁉」…大卒新入社員「配属ガチャ」でハズレ、入社3日でまさかの退社の衝撃

新卒社員の半数以上が感じる「入社後ギャップ」…短期間での退社の引き金に⁉

――あなたの配属は…営業ね

――(えっ、希望してないのに……)あっ、はい

 

そんな配属ガチャでハズレを引く新入社員が多い現状。入社して色々なギャップを感じているようです。株式会社ディスコ『入社1年目社員のキャリア満足度調査』によると、「入社前後のギャップ」について、「ギャップがあった*1」と回答したのは57.0%。半数を超える新卒社員が、何かしらのギャップを感じています。

 

*1:「とてもギャップがあった」「ややギャップがあった」の合計

 

勤務先の満足度に注目すると、不満*2が多いのが「キャリアパス」で31.2%。「給与・待遇」29.4%、「残業時間」29.3%、「教育・研修制度」26.6%と続きます。また配属で重視される「勤務地」についての不満が16.6p%。ほか配属に関わるものとしては、「仕事内容」の不満が21.7%、「人間関係」の不満は11.8%。不満は少ない項目ではあるものの、新卒社員の1~2割程度は「配属ガチャでハズレ」を引いてしまったと考えられます。

 

*2:「やや不満」「とても不満」の合計

 

――今年も入社して3日目で辞めてしまった新卒社員が登場……

 

こんなネットの書き込み。日数に違いはあれど、短期間で退職してしまう新卒社員を嘆く投稿は、ある意味春の風物詩。それは配属ガチャの結果、ハズレを引いてしまったからかもしれません。「石の上にも3年」が当然の世代からしたら、希望通りでなかったり、想定と違ったりしたからと、すぐに退職を決断する感覚は信じられず、毎度、衝撃を受けるに違いありません。しかし、前出の通り、新卒社員の半数以上が「配属告知が遅い!」と感じているのが現状。早めに告知したり、希望を聞いたりするなどしてギャップを埋めておけば、新卒社員がわずか数日で退社することは防げることなのかもしれません。

 

[参考資料]

株式会社インタツアー『24卒対象「配属ガチャ」についての意識調査』

株式会社ディスコ『入社1年目社員のキャリア満足度調査』