「配属ガチャ」で「アタリorハズレ」…新卒社員、悲喜こもごも
最近、よく耳にする「配属ガチャ」。これは新卒入社で勤務地や職種への配属が希望通りにいくとは限らないことを、カプセルトイの「ガチャ」になぞらえた言葉です。
本来のガチャは何が出てくるか分からないドキドキ感が醍醐味ですが、「配属ガチャ」は企業が決定する人員配置や配属は人事戦略に紐づいた合理的な判断によるもので、もちろん本来のガチャの要素はありません。実際には「配属ガチャで希望部署に行けず……」「配属ガチャで勤務地がまさかの地方……撃沈」などと、どちらかといえばネガティブなシーンで耳にすることが多いようです。
配属ガチャで「アタリ」とされるのは、希望の部署や勤務地に配属され、配属結果に納得がいっている状況。たとえ希望通りでなくても、上司に恵まれたり、仕事内容が面白かったり、キャリア形成のうえで有利だったりすると、希望通りでなくてもアタリとなるようです。
一方、「ハズレ」は、部署や勤務先が希望と違ったり、仕事内容が想定と違っていたりする状況。希望通りでも、上司との相性が良くないとか、部署内に苦手なタイプの社員がいる等の場合も、ハズレと認定。アタリかハズレか……意外と難しいようです。
株式会社インタツアーによる『24卒対象「配属ガチャ」についての意識調査』によると、「配属先で何を重視するか」は「勤務地」が64.2%、「職種・部署」が24.6%。勤務地を重視する理由として、最多は「実家があるから」で27.2%、「今住んでいる場所に近いから」が26.3%、「友人がたくさんいるから」22.0%と続きます。
また希望の職種と実際の配属とのギャップに注目すると、最も差が大きい職種は「営業職」でギャップは22.0ポイント。「希望していないのに営業職に配属された」というパターンが多くありました。続いて「企画/管理職」で20.3ポイント。「希望したけれど配属されなかった」というパターンが多くありました。
さらに「配属先の告知時期についてどのように感じたか」に対しては、半数を超える55.6%が「遅いと思った」と感じています。