年齢を重ねていくと、将来への不安はいっそう大きくなっていきます。「年金、いくらもらえるんだろう……」。学校を卒業以来、正社員で平均的な給与を得ていたら年金だけで暮らせるほどの金額になるといわれていますが、保険料の納付もままならず、さらに厚生年金への加入もほとんどないような場合は、どれほどの金額になるのでしょうか。
ずっと底辺を生きてきた…手取り月19万円・非正規の59歳男性、将来の唖然の年金額に「どこで人生、間違えたんだろう」

正社員だったのは3年間だけ…ずっと非正規の男性が手にする「年金額」

現在の男性の収入は、月25万円ほどになり、手取りは19万円ほど。1人暮らしの男性には十分だといいますが、来年60歳を迎えるにあたり、健康不安が大きくなっているといいます。

 

――いつまで働けるのか

 

先日、何十年ぶりかにインフルエンザにかかり、1週間の静養を余儀なくされた男性。これまで健康だけが取り柄だと自負していたものの、ふと不安になったといいます。

 

男性が20歳になった1985年、年金制度加入が強制となりました。しかし、男性には15年ほどの未納時期があるそうです。仮に60~65歳の間に国民年金の加入制度を利用したとしたら、加入期間は25年になります。さらに厚生年金に3年間だけ入っていたので、その分が加算されます。

 

試しに65歳から手にできる年金を算出したところ、国民年金は月4万2,500円、厚生年金は月6,412円。合計5万円に満たないことが分かりました。

 

最近、アルバイトであるものの厚生年金に加入。実際はその分も加算されると考えられますが、仮に65歳まで厚生年金に加入できたら、厚生年金は1万円ほどアップします。それでも生活のために、コンビニバイトは続けなければならないことは確定的です。

 

――どこで人生、間違えたんだろう

 

一生、働かないと生きていけない……ある意味、ハッキリと見えている未来に、後悔の言葉しか見当たらないといいます。

 

[参考資料]

総務省『労働力調査』

日本年金機構『国民年金』