もし「転勤してください」と内示が出たら、どうしますか? 「よし、新天地でも頑張るぞ!」と前向きな人、「サラリーマンだから仕方がない」と諦める人、なかには「転勤しなければならないなら、会社を辞めます」と辞表を出す人も珍しくないでしょう。ただ実際は「その条件であれば……」と転勤話を受け入れるとしています。どのような条件なのでしょうか。みていきましょう。
「きみ、大阪に転勤ね」「なら会社辞めます」「えっ⁉」42歳〈月収40万円〉サラリーマン、転勤を断固拒否!一転、快諾した理由とは?

日本企業の4割、大企業であれば8割が「転勤あり」

人事院が行った『令和4年民間企業の勤務条件制度等調査』によると、転居を伴う転勤が「ある」企業は43.2%企業規模別にみると、企業規模が大きくなるにつれて転居を伴う転勤が「ある」企業の割合は高くなり、「従業員500人以上」の企業では77.7%、「従業員100~499人」の企業で48.9%、「従業員50~99人」の企業で24.1%。日本のサラリーマンの4割、大企業に限ると8割近くが、転勤の可能性があるなか働いています。

 

ある日、上司に別室に呼び出され、ひと言。

 

――実は、君に大阪支社への転勤の話が出ているんだよ

 

さて、みなさんは、なんて答えますか?

 

エン・ジャパン株式会社が行った『転勤に関する調査(2024年版)』によると、「もしあなたに転勤の辞令が出た場合、退職を考えるキッカケになりますか?」の問いに対して、69%*が「なる」と回答。「なる」の回答について年代別にみていくと、「20代」が78%、30代が「75%」、40代が「64%」と、若い世代のほうが、転勤への抵抗感が強いことが分かります。

 

*「なる」44%、「ややなる」25%の合計

 

また「転勤の辞令によって、実際に退職をしたことがある」と回答したのは31%。「転勤の話が出ているんだが……」「転勤しなきゃいけないなら、この会社辞めます」と、実際に行動に移した人は、3割にのぼります。

 

さらに「もしあなたに転勤の辞令が出た場合、どう対処しますか?」の問いに対して、「承諾する」は8%、「条件付きで承諾する」が42%、「条件に関係なく拒否する」は21%。

 

転勤は絶対NG……その理由は? 最も多い意見が「配偶者の転居が難しいから」で40%。続いて「持ち家があるから」が34%。「子育てがしづらいから」29%、「親の世話・介護がしづらいから」28%、「荷造り・引越しが面倒だから」24%、「新しい土地に鳴れるのが大変」21%、「新たな人間関係を築くのが大変」13%、「結婚しづらいから」5%と続きます。