テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、FXを継続しやすい環境づくりに必要なサポートを調査する目的で、FX経験があるものの現在はやめてしまった20歳以上の男女296名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、さまざまな理由により、FXを始めて早い段階でやめる人が多い状況が見えてきました。
FXデビュー1年以内でやめる人は49.6%…長く続かない「納得の理由」と継続に欠かせない「あのスキル」とは (※写真はイメージです/PIXTA)

調査サマリー

今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。

 

(1)FX経験者は12.9%、そのうち半数近くが退場している
(2) FX経験1年以内で退場する人が49.6%
(3)FXをやめた理由で最も多いのは「運用資金を大きく失ったから」
(4) FXを始めた目的は「短期的な利益獲得」が32.4%で最も多い
(5)失敗パターンで多いのは「コツコツドカン」で38.5%が経験!
(6)FX継続に必要なものは1位「チャート分析」、2位「メンタル管理」、3位「資金管理」
(7)FXの再開に前向きな人が64.2%と多数を占める

 

調査の実施概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :過去にFXの取引を行っていたが、現在は行っていない20歳以上の男女
調査期間 :2023年12月28日~2024年1月2日
有効回答 :296名

主な調査結果

1.FX経験者は12.9%、そのうち半数近くが退場している

 

 

日本国内の20歳以上の男女7,730人にFXについての取り組み状況を質問したところ、FXの取引経験があるのは12.9%でした。このうち、現在も取引を行っている人が6.6%、現在は取引を行っていない人は6.3%という結果となりました。

 

FXを始めた人の半数近くが取引を行わなくなっていることからは、継続的に取り組めるようにするためのサポートがFXにおける課題と考えられます。
 

2.FX経験1年以内で退場する人は49.6%

 

FXについて「過去に取引を行っていたが、現在は行っていない」と回答した人を対象に、FXをやめたタイミングについて質問したところ、以下のような結果となりました。割合の高いものから順に並べています。

 

・6ヶ月~1年目未満:26.4%
・1年~2年未満 :24.6%
・6ヶ月未満:22.9%
・2年~3年未満 :11.4%
・5年以上:7.1%
・3年~4年未満 :5.0%
・4年~5年未満 :2.5%

 

最も多かったのはFXを始めてから「6ヶ月~1年未満」という回答で全体の26.4%でした。次いで多かった回答は「1年~2年未満」で24.6%、そして「6ヶ月未満」の22.9%と続きました。1年未満でやめた人を集計すると49.3%で、2年未満でやめた人を集計すると73.9%にのぼります。

 

FXをやめる人のうち多くが早いタイミングでやめており、トレード経験を積む前に退場することになっている人が多い結果となりました。