(※写真はイメージです/PIXTA)

おひとりさまが何かと頼りにしがちなのが、兄弟姉妹の子どもである姪や甥。しかし老人ホームの入所契約で保証人を頼むなど、負担の大きい依頼事はきちんと話をしておかないと思わぬ行き違いが起きる可能性があります。本記事では『「ひとり終活」は備えが9割』(青春出版社)から一部抜粋し、「親族なんだからやってもらって当たり前」という思い込みから発生したトラブルをご紹介します。

「親族なら当たり前」と、一方的にあてにしてはいけない

しかしながら、施設に入ればこれで終わりというわけではありません。今後も保証人や付き添いが求められる場面は出てくるはずです。

 

「もし自分の身に何かあった時、いったい誰が対応してくれるのか?」と、心配でたまらなくなりました。今回のことで姪があてにならないことがわかった今、Iさんは自分がおひとりさまであることを改めて実感したのです。

 

この事例のように、普段付き合いのない親戚をあてにするのは危険といえます。おひとりさまでも、甥や姪がいる人は多いでしょう。

 

しかし、人には人の思いや事情というものがあります。自分たちの家族のことで手いっぱい、遠方にいて頻繁に動くことはできないなど……。親族であれば当たり前とあてにしていては、思わぬ落とし穴に陥ることが十分あり得るのです。

 

もしお願いするとしても、どこまで頼めるのかよくよく確認をしておかなければなりません。ふとしたひと言で関係が悪化しないような配慮も求められます。

 

親族に頼めるのかを含め、まずは自分できちんと今後のシミュレーションを行いましょう。そして、事情に応じて対策を取ることが先決です。それが、自分の人生を守ることにつながります。

 

 

※本記事に登場しているのはすべて架空の人物です。

 

岡 信太郎

司法書士

 

※本記事は『「ひとり終活」は備えが9割』(青春出版社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

 

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